全日本空輸(ANA/NH)は4月20日、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を、5月1日以降の発券分から見直し、改定方法も変更すると発表した。5月1日から6月30日発券分は、欧州や北米(ハワイ除く)、中東、オセアニアなどが往復11万2000円と前回比約1.8倍、ハワイは7万3600円も約1.8倍となる。

5-6月分のサーチャージを引き上げるANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
対象は5月1日から6月30日発券分。片道あたりの燃油サーチャージは、日本から欧州や北米(ハワイ除く)、中東、アフリカ、オセアニア、中南米が5万6000円、ハワイやインド、インドネシアが3万6800円、タイやシンガポール、マレーシア、ミャンマー、カンボジアが2万9000円、ベトナムとフィリピン、グアム、パラオ、モンゴルが1万9700円、中国やマカオ、台湾、香港が1万4700円、韓国とウラジオストクが6700円となる。
燃油サーチャージは、シンガポールケロシン市況価格と為替レートの各平均を基に2カ月ごとに改定している。今回から燃油市況価格の参照期間を、従来の「適用月の4カ月前と3カ月前の2カ月平均」から、「3カ月前と2カ月前の2カ月平均」へ変更。急激な価格変動に対応しやすくする。
基準テーブルも改定。直近の燃油市況価格では、5-6月発券分は新設する「2万3000円以上2万4000円未満」テーブルの水準となるが、中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置による航空機燃料補助の効果を踏まえ、特例として1段階下の「2万2000円以上2万3000円未満」テーブルを適用する。
燃油サーチャージは、大人と小児、座席を使用する幼児で同額となり、ANAマイレージクラブの特典航空券も同額を適用する。座席を使用しない2歳未満の幼児には適用しない。
26年5-6月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は26年4-5月発券分)
欧州・北米(ハワイ除く)・中東・アフリカ・オセアニア・中南米 56,000円(31,900円)
ハワイ・インド・インドネシア 36,800円(20,400円)
タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア 29,000円(16,300円)
ベトナム・グアム・フィリピン・パラオ・モンゴル 19,700円(10,500円)
中国・マカオ・台湾・香港 14,700円(9,400円)
韓国・ウラジオストク 6,700円(3,300円)
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