エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2026年4月20日 07:00 JST

22時間飛べるA350-1000ULR、ロールアウト カンタス航空が27年就航へ

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 カンタス航空(QFA/QF)の超長距離国際線計画「プロジェクト・サンライズ」に投入するエアバスA350-1000ULR(Ultra Long Range)の初号機がロールアウトした。初号機は今年末に受領し、最初の商業運航は2027年前半を予定している。

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社サイトから)

 プロジェクト・サンライズは、豪州東海岸とロンドン、ニューヨークをノンストップで結ぶ超長距離便の実現を目指すもの。A350-1000ULRは最大22時間の連続飛行を想定し、後部中央に追加した2万リットルの燃料タンクや強化システムにより、現在の経由便と比べて全体の移動時間を最大4時間短縮する。

 初号機は仏トゥールーズにあるエアバスの最終組立ラインで現地時間4月8日にロールアウト。作業が進み、前部・中央・後部の胴体セクションが接合され、主翼、尾部、着陸装置の取り付けも完了していた。その後、別の格納庫でエンジンを取り付け、飛行試験用計測器を搭載し、2026年に飛行試験へ入る計画が示されていた。

カンタス航空のA350-1000のファースト(同社提供)

 A350-1000ULRの座席数は4クラス238席で、ファーストスイートが6席(1列1-1-1席)、ビジネススイートが52席(1-2-1)、プレミアムエコノミーが40席(2-4-2)、エコノミーが140席(3-3-3)となる。ファーストスイートとビジネススイートは個室タイプを採用する。

 長時間のフライトに対応するため、ストレッチや軽食をとることができる「ウェルビーイング・ゾーン」をプレエコとエコノミーの間に設ける。カンタスは、時差ぼけを抑え、快適性を高める客室設計を進めている。

 カンタスはA350-1000ULRを12機導入する計画。プロジェクト名は、第二次世界大戦中に二度の日の出を見るほど長時間飛行した歴史的な「ダブル・サンライズ」にちなむ。

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(エアバスの動画から)

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(エアバスの動画から)

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社サイトから)

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(同社サイトから)

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(エアバスの動画から)

トゥールーズでロールアウトしたカンタス航空のA350-1000ULR初号機(エアバスの動画から)

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