エアライン, 空港 — 2026年2月26日 17:45 JST

JAL、石垣の空港車両にバイオディーゼル燃料 地域完結の供給網で“地産地消”

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 日本航空(JAL/JL、9201)グループは2月26日、石垣空港で運用するグランドハンドリング(グラハン)車両にバイオディーゼル燃料(BDF)の使用を同日付で始めたと発表した。植物由来の廃食用油から精製した濃度100%のBDF「B100燃料」を使用することで、CO2(二酸化炭素)の排出量削減のほか、地域経済の循環も図る。

B100燃料を使用する石垣空港のベルトローダー(JAL提供)

B100燃料を使用する石垣空港のTT車(JAL提供)

 石垣空港で導入するB100燃料は、石垣空港内の飲食店や島内の家庭から回収された廃食用油を原料とする。廃食用油の回収はやえやま環境開発(沖縄・石垣市)が担い、アトラス(沖縄・糸満市)がB100燃料へ精製。りゅうせきグループ(沖縄・浦添市)が保管・販売し、トーイングトラクター(TT車、貨物牽引車)と、貨物や手荷物の搭載に使うベルトローダー(BL)2台ずつ計4台に供給する。

 地域で出た資源を活用する「地産地消」モデルを構築することで、調達・輸送時の環境負荷を低減し、地域内完結型のサプライチェーン(供給網)により地域経済の循環を図る。

 B100燃料を燃焼したときのCO2排出量は、従来燃料の軽油と比較して1リットルあたり2.62キロの削減効果があるとされている。原料となる植物が成長する過程でCO2を吸収することから、排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」とみなされるという。

BDFの製造から使用までのサイクル(JALの資料から)

関連リンク
日本航空
南ぬ島 石垣空港
やえやま環境開発
アトラス
りゅうせきグループ

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