日本航空(JAL/JL、9201)は9月16日、羽田空港第1ターミナルの国内線保安検査場で、委託先の保安検査係員(21)が乗客の現金を盗み、警視庁に逮捕されたことを受け、ウェブサイトに「おわび」を掲載した。

保安検査員が乗客の現金を盗む事件が起きた羽田空港第1ターミナル(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALは利用者への対応について、「速やかに検討しWebサイトにてお知らせいたします」としており、警察の捜査には全面的に協力していくという。
共同通信などによると、係員は保安検査場で乗客がトレーに置いた現金を盗み、8月ごろから約150万円盗んだと供述している。
日本の空港の保安検査は、航空会社が実施主体となり、民間の警備会社などに検査を委託。慢性的な人手不足が課題になっており、国土交通省航空局(JCAB)は空港管理者への移行に向けた準備を進めている。
海外では、24年前の2001年9月11日に同時多発テロが起きた米国の場合、事件後にTSA(運輸保安局)が創設され、日本の国家公務員にあたる連邦政府職員が検査を行っている。
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日本航空
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