エンブラエルは、米国新興のアヴェロ航空(VXP/XP)がE195-E2型機を最大100機導入すると現地時間9月10日に発表した。確定発注は50機で、購入権50機分が含まれる契約を結んだ。確定発注分の契約額はカタログ価格で総額44億ドル(約6480億円)となり、2027年前半から納入が始まる見込み。米国でE195-E2を初めて運航する航空会社になる。

E195-E2を最大100機発注したアヴェロ航空(エンブラエル提供)
アベロは2021年に就航。22機のボーイング737で、これまでに約800万人を運んだ。現在は米国18州とプエルトリコの計47都市を結び、国際線はジャマイカ、メキシコ、ドミニカの3カ国へ就航している。
E195-E2は、3機種で構成するエンブラエルの次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最大の機体サイズで、メーカー標準座席数は1クラス132-146席、3クラス120席。従来のE195と比較し、座席を3列増やした。航続距離は300海里(555.6キロ)延ばし、2600海里(4815キロ)とした。納入開始は2019年9月で、アズール・ブラジル航空(AZU/AD)が初導入した。

アヴェロ航空のE195-E2(エンブラエル提供)

アヴェロ航空のE195-E2(エンブラエル提供)
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