エアライン — 2025年8月5日 19:15 JST

ANAと米Joby、日本でエアタクシー事業 “空飛ぶクルマ”事業会社設立へ

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は8月5日、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)を開発する米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)と合弁会社設立への本格検討開始で基本合意したと発表した。日本国内でエアタクシー事業を担う新会社で、都市部を中心に展開を目指す。また開催中の大阪・関西万博で、ANA塗装を施した実機によるデモ飛行を10月に一般公開する。

ANA塗装を施したJobyのeVTOL「Joby S4」(Joby Aviation提供)

 新会社ではeVTOLを用いてエアタクシーサービスを提供し、首都圏など日本全国への展開を目指す。ANAHDによると、将来的に100機以上の機体を導入するという。

 デモ飛行する機体は、Jobyが開発を進める5人乗りのeVTOL「Joby S4」で、ANA塗装を施す。10月1日から閉幕日の13日まで、万博会場西側にあるeVTOLの離着陸施設「EXPO Vertiport」を離陸し、会場西側の海上を翼で揚力を得る完全遷移状態で水平飛行する。飛行速度は時速220キロ、高度900フィート(300メートル)。飛行時間は1回10分程度で1日2回程度飛行する見通し。

 Joby S4はパイロット1人、乗客最大4人の計5人が搭乗できる。最高時速は200マイル(約320キロ)、航続距離は160キロを計画する。

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ANAグループ
Joby Aviation
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