エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2016年5月17日 16:30 JST

スクート、バンコク経由でも成田へ 787-8で7月から

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 シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(SCO/TZ)は5月17日、バンコク(ドンムアン)経由のシンガポール-成田線を開設すると正式に発表した。現地時間7月20日から、1日1往復を運航する。同路線の運航開始で、成田からのシンガポール行きは5社が1日8往復を運航することになる。

バンコク経由は787-8

成田便をバンコク経由でも運航するスクート(写真は787-9)=15年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航機材はボーイング787-8型機(335席:スクートビズ〈プレミアムエコノミー〉21席、エコノミー314席)。スケジュールは曜日により異なる。日曜の場合、シンガポール発のTZ292便は午後10時に出発し、バンコクには午後11時35分に到着する。バンコク発は翌日午前0時55分で、成田には午前9時に到着する。折り返しのTZ291便は午前10時に成田を出発し、バンコク着は午後1時50分。午後3時50分にバンコクを出発し、シンガポールには午後7時30分に到着する。

 現在、スクートはシンガポール-成田線を台北(桃園)経由で運航している。運航機材は787-9(375席:スクートビズ35席、エコノミー340席)。バンコク経由便の運航開始により、シンガポール-成田線を1日2往復運航する。

 スクートは2012年6月に運航開始。成田へは同年10月に就航した。現在は台北経由の成田便のほか、2015年7月からはシンガポール-関西線をバンコク経由と高雄経由で、それぞれ週3往復ずつ運航している。10月1日からは台北経由で、札幌への乗り入れも開始する。

 7月20日時点で、成田からドンムアンにはタイ・エアアジアX(TAX/XJ)が週11往復を運航。シンガポールにはスクートのほか、シンガポール航空(SIA/SQ)と全日本空輸(ANA/NH)が1日2往復ずつ、日本航空(JAL/JL、9201)とデルタ航空(DAL/DL)が1日1往復ずつを運航する。

タイ当局問題の余波で就航

 スクートはタイ国際航空(THA/TG)系LCCのノックエア(NOK/DD)と合弁で、ノックスクート・エアライン(NCT/XW)を2014年に設立。2015年3月には、成田-バンコク(ドンムアン)線の定期便就航を予定していた。

 ところが、同時期に国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)が、タイの航空当局に対して「重大な安全上の懸念(SSC)」を指摘。このあおりを受け、ノックスクートを含むタイ国籍の全航空会社は、ICAO加盟国への定期便の新規就航などが、原則としてできなくなっている(関連記事)。

運航スケジュール
シンガポール→成田
TZ292 シンガポール(22:00)→バンコク(23:35/翌日00:55)→成田(09:00)運航日:日
TZ292 シンガポール(21:20)→バンコク(22:40/翌日00:55)→成田(09:00)運航日:月
TZ292 シンガポール(22:00)→バンコク(23:45/翌日00:55)→成田(09:00)運航日:火木土
TZ292 シンガポール(22:00)→バンコク(23:30/翌日00:55)→成田(09:00)運航日:水金

成田→シンガポール
TZ291 成田(10:00)→バンコク(13:50/15:50)→成田(19:15)運航日:日火水木金土
TZ291 成田(10:00)→バンコク(13:50/15:50)→成田(19:30)運航日:月

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