エアライン, 業績 — 2016年1月30日 00:15 JST

ANAの15年4-12月期、純利益40%増 通期を上方修正

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が1月29日に発表した2015年4-12月期(第3四半期)連結決算は、純利益が前年同期比40.0%増となる733億3000万円だった。4-12月期としては2007年に次ぐ過去2番目の高水準だった。通期見通しは、売上高を除き上方修正した。

 売上高は1兆3690億3100万円(5.5%増)、営業利益は1167億6000万円(30.8%増)、経常利益は1121億9300万円(50.5%増)。売上高と営業利益、経常利益は4-12月期として過去最高を記録した。訪日需要や日本発需要の取り込みが奏功した。また、営業費用は3.7%増の1兆2522億円だった。

—記事の概要—
中国線の成長鈍化
16年3月期通期見通し

中国線の成長鈍化

15年4-12月期決算を発表するANAHDの平子取締役執行役員=16年1月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 国際線の売上高は3913億円と、前年同期比で10.5%増加した。訪日需要が旺盛なことから、旅客数も12.9%増の605万4000人と前年同期を上回った。ロードファクター(座席利用率、L/F)は74.7%(前年同期比2.7ポイント上昇)となった。

 一方、国内線の売上高は1.1%増の5289億円。旅客数は北陸新幹線開業などの競争環境の変化に伴い、1.0%減の3256万2000人と前年同期を割り込んだが、需要動向に合わせた運賃設定により、収入は前年同期を上回った。L/Fは64.9%(0.8ポイント上昇)だった。

 また、100%子会社のLCCであるバニラエア(VNL/JW)は、旅客数が前年同期比57.9%増の129万7000人、L/Fが85.7%(前年同期比8.8ポイント増)となった。

 ANAHDの平子裕志・取締役執行役員(財務企画・IR部担当)は、日中両国間の需要について、「我々の調べで、第3四半期の日中間の航空輸送キャパシティーは45%増えたが、実際の需要は20%弱しか伸びていなかった」と述べ、中国路線を利用した訪日客は前年同期比16%増にとどまったと説明した。

 「これまでの勢いはなくなってきたと考えているが、減少に向かっているのではなく、増勢基調であるのは確か」と語った。

16年3月期通期見通し

 2016年3月期通期の連結業績見通しは売上高を除き上方修正。売上高が2015年3月期比4.5%増の1兆7900億円、営業利益が36.6%増の1250億円、経常利益が63.9%増の1100億円、純利益が65.7%増の650億円。期末配当は1株5円を予定している。

 営業利益は燃油費などの費用抑制で約100億円増加、経常利益は航空機や部品の除売却損益の改善などで約200億円増加を見込む。

関連リンク
ANAホールディングス
全日本空輸

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