エアライン, 解説・コラム — 2015年8月16日 22:33 JST

LCCだけどおしゃれな「レッド・ベース」 エアアジア・ジャパンの中部空港オフィス

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 中部空港(セントレア)を拠点に、2016年春の再就航を目指すエアアジア・ジャパン。7月21日には、国土交通省航空局(JCAB)に対して航空運送事業の許可(AOC)を申請し、就航準備が本格化した。

 これまでは都内のオフィスを中心に準備を進めてきたが、7月以降は中部空港のオフィスで業務にあたる社員が増え、人材採用の動きも活発になってきた。

 エアアジア・ジャパンの拠点は、どんなオフィスなのだろうか。中部空港の貨物エリアにあるオフィスを訪ねた。

壁に”EAT TO LIVE LIVE TO EAT”とメッセージが書かれたエアアジア・ジャパンのオフィス「レッド・ベース」の社員用食事スペース=15年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアアジア・ジャパンは、マレーシアのエアアジア本体や楽天(4755)などが出資し、2014年7月に日本市場への再参入を表明。機材はエアバスA320型機(180席)が当初2機で、国内線と国際線に同時再参入する。

 中部空港のオフィス名は「レッド・ベース」。2012年8月就航の旧エアアジア・ジャパンでも、オフィスの名称はレッド・ベースだった。広さは約1600平米、オープンは3月1日で、4月に入ると社員が都内のオフィスから移り始めた。

 7月以降は空港旅客係員(グランドスタッフ)や、顧客サポート部門の立ち上げ担当の採用を開始。8月22日には、マレーシア採用となるエアアジアX(XAX/D7)の客室乗務員向け説明会を関西空港エリアで開く予定で、こうしたエアアジア・グループの日本での採用活動も、レッド・ベースを中心に行っていく(エアアジア・ジャパンのFacebookページに詳細を8月17日掲載予定)。

 現在エアアジア・ジャパンには約90人が在籍しており、60人程度がレッド・ベースに拠点を移している。ワンフロアに集約されたオフィス内は、仕切りを設けず部門間のコミュニケーションを取りやすくした。また、壁に「EAT TO LIVE LIVE TO EAT」とメッセージが書かれた食事スペースや、40人程度が座れる大きめの会議室なども備えている。

 食事スペースは木材を多用した落ち着いたデザインで、さまざま形のソファやイスが並んでいる。この食事スペースだけではなく、オフィス全体が低コストをビジネスモデルの根幹とするLCCのオフィスの割には、おしゃれで落ち着いた印象だ。これは社員に良い環境を提供することで、良い仕事、良いサービスをしてもらおうという、エアアジア・グループのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)の意向が反映されている。

 来客スペースには、「ホノルル」や「ロンドン」、「ラスベガス」といった都市名を社員が名付けた来客用会議室が7部屋ある。会議室はいずれもガラスを多用して明るく仕上げられ、広く感じられるように作られている。

 中部空港内ではレッド・ベースのほかに、整備関連部品庫と機材庫を借りており、2016年の就航までには、220人程度の規模に拡充する。エアアジア・ジャパンでは、中部空港を中心に愛知県に密着した形でビジネスを進め、地元から愛される会社を目指すという。

*写真は17枚。

エアアジア・ジャパンが中部空港に構えるオフィス「レッド・ベース」=15年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

来客スペースの入口も赤と白のコーポレートカラーが配されている=15年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。