エアライン — 2014年12月26日 20:41 JST

ANA、成田-クアラルンプール再開へ 羽田-シドニー就航目指す

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 全日本空輸(ANA/NH)は2015年3月29日に始まる夏ダイヤで、成田路線の増強を進める。成田-クアラルンプール線を直行便で再開するほか、成田-ホノルル線を増便。一方、羽田空港からはシドニー線の開設を予定している。

成田-クアラルンプール線を再開しホノルル線を増便するANA=14年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAは2015年度に成田路線を拡充し、羽田と合わせて「デュアルハブ戦略」を進める。成田-クアラルンプール線は、2001年12月までバンコク経由で運航していたが、13年ぶりに1日1往復の週7往復で再開する。

 同社では、6月から新設する成田-ヒューストン線や、1日1往復ずつ増便する成田-シンガポール、バンコク線と合わせて、東南アジアから北米への接続需要を取り込む。

 成田-ホノルル線は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が好調なことから、現在の1日1往復を1日2往復(週14往復)に増便。競合の日本航空(JAL/JL、9201)が、成田から1日3往復運航していることから、増便で提供座席数の差を縮める。

 ビジネス渡航が増加傾向にある豪州は、日豪EPA(経済連携協定)が2015年1月に発効し、8月からはカンタス航空(QFA/QF)が、羽田を午後10時に出発するシドニー線を開設する。こうした需要拡大を背景に、羽田-シドニー線を2015年度内にも新設する。

 ANAでは、成田-シドニー線(往路ブリスベン経由)を1998年6月まで運航。1999年3月の関西-シドニー線(往路ブリスベン経由)運休により、豪州から撤退していた。

 羽田-シドニー線は、発着枠に余裕がある午後11時から午前6時までの深夜早朝時間帯で検討する。同時間帯では、羽田-香港線で12月20日から増便した深夜便を、夏ダイヤが始まる3月29日以降も継続。週2往復運航する。

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全日本空輸

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