エアライン, 解説・コラム — 2017年12月26日 08:11 JST

「心を一つにする大切さ学んだ」特集・「恋ダンス」光るJALベルスター2017

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 クリスマスの風物詩となった、日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員有志によるハンドベル演奏チーム「JALベルスター」。今年も10月の顔合わせに始まり、クリスマスシーズンの羽田空港での演奏で活動を終えた。

パイロットの恋ダンスに合わせて羽田第1ターミナルでハンドベルを披露した濱地さん(中央右)と六角さん(同左)らJALベルスターのメンバー=17年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
恋ダンスで一体感
アイコンタクトで心一つに

恋ダンスで一体感

羽田国際線ターミナルの江戸舞台でハンドベルを披露する濱地さん(左から2人目)らJALベルスターのメンバー=17年12月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今年のメンバーは、入社1年目から4年目までの8人が選ばれた。前年のメンバーが最低1人は翌年も参加し、演奏技術などを継承しているのが特徴で、今年は濱地(はまじ)恵理さんが昨年に続いて参加。また、ハンドベル経験者の六角奈央さんも、濱地さんとともにベル未経験のメンバーを牽引していった。

 残る6人は堀口ひかりさんと乙武英里さん、岸上真唯子さん、森下杏樹さん、上田梨紗さん、佐藤妃桜華さん。楽器の演奏経験だけではなく、学生時代に堀口さんはダンス、佐藤さんはチアリーディング、森下さんはテニスの経験があり、練習開始時にはこうした経験をステージに生かしていきたいと話していた。

 そして今年のメンバーがもっとも練習したという曲が、星野源さんのヒット曲「恋」。ステージではベルスターのメンバーが踊りながら演奏するだけではなく、パイロットも「恋ダンス」を披露した。

 「昨年は私たちがダンスをしましたが、今年は会場で一体感をさらに出そうと、10月下旬にオファーしました」と、濱地さんは恋ダンスのいきさつを明かす。

 毎年決めているテーマは「Be the JAL BELL STAR(ビー・ザ・JALベルスター)」とし、濱地さんは観客とメンバーが一体になったステージづくりをめざしていた。そこで、メンバーのダンスやチアリーディングといった演奏以外の経験が生かされ、「恋」の完成度が高まった。

アイコンタクトで心一つに

経験者の六角さん(右)を中心にハンドベルの合奏練習をするJALベルスターのメンバー=17年10月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ダンスを織り交ぜながらも、ステージの中心はやはりハンドベル。経験者の六角さんから見て、今年のメンバーの上達度はどうだったのだろうか。

 「初めての練習した時に、初心者じゃないと思うほどセンスが良くて、濱地さんと上達が早いと言っていました。初日の1、2時間くらいで、『I Will Be There with You(アイ・ウィル・ビー・ゼア・ウィズ・ユー、JALのイメージソング)』が仕上がりました」と、飲み込みは早かったようだ。

 「同じ仕事をしているからか、コミュニケーションがよく取れました。勘が良かったです」(六角さん)と、センスの良さが光った。

 そして今年は、2014年以来3年ぶりにお台場での公演が実現。ステージとなっていたホテルの系列が変わったことや、オファーの時期の関係で2年間のブランクができてしまったが、今年は早い段階からグランドニッコー東京での公演に向けて準備を進めた。

 濱地さんは「雰囲気があり、ベルの音色に合った場所ですね」と、活動の締めくくりにふさわしい場所だと喜んでいた。

羽田国際線ターミナルの江戸舞台でハンドベルを披露したJALベルスター2017のメンバー=17年12月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 24日の最終公演を終え、ベルスターの経験をフライトにどう活かしていくのだろうか。

 濱地さんは、「心を一つにして同じ方向を見ないと良いフライトにならないことは、ハンドベルも共通しています。乗務で初めて顔合わせした時も、コミュニケーションをお互いにしっかり取り、心を一つにしていくことの大切さを学びました」と話す。

 六角さんは、「視線の合わせ方がフライトとベルでは違うなと感じました。フライトではちょっと目を合わせるだけですが、ベルでは相手が何を考えているかを思い浮かべながら合わせたので、これを生かすともっと良いフライトになると思います」と、アイコンタクトの重要性を振り返っていた。

 そして、インタビューを終えた直後、濱地さんがこれだけは言いたいと戻ってきた。「練習や各地で公演をする上で、色々な方に助けていただきました。私たちだけではできなかったことです」と、周囲の協力があってこその舞台だったと笑顔で付け加えた。

 それぞれの個性が生かされたベルスター2017の公演。フライトにも、その個性や気づきが生かされそうだ。

*写真は7枚。

パイロットの恋ダンスに合わせて羽田第1ターミナルでハンドベルを披露するJALベルスターのメンバー=17年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パイロットの恋ダンスに合わせて羽田第1ターミナルでハンドベルを披露するJALベルスターのメンバー=17年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パイロットの恋ダンスに合わせて羽田第1ターミナルでハンドベルを披露するJALベルスターのメンバー=17年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALベルスター2017メンバー(敬称略、括弧内は入社年度)
濱地 恵理(14年度)
堀口 ひかり(14年度)
六角 奈央(15年度)
乙武 英里(16年度)
岸上 真唯子(16年度)
森下 杏樹(16年度)
上田 梨紗(17年度)
佐藤 妃桜華(17年度)

演奏曲目
・I will be there with you
・ひいらぎかざろう
・あわてんぼうのサンタクロース
・きよしこの夜
・愛を叫べ
・恋
・Beauty and the Beast
・明日の翼

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