エアライン — 2017年9月25日 14:15 JST

ブリティッシュ・エア、家庭ごみをジェット燃料に 米企業と提携

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 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は、ごみ処理場を設計する米企業との業務提携をこのほど締結した。家庭ごみからジェット燃料を製造し、温室効果ガスの排出量削減につなげる。

ブリティッシュ・エアの787(同社提供)

 提携したのは米国の再生可能燃料開発企業「ベロシス(Velocys)」。最初に建設予定の工場では、おむつやプラスチック製食品容器、お菓子の包装紙など、埋め立てや焼却予定だった年間数十トンの家庭ごみを収集し、大気汚染物質を排出しない再生可能燃料に変える。

 同工場では、ロンドン-サンノゼ線とニューオリンズ線に投入するブリティッシュ・エアのボーイング787型機が1年間に必要とするジェット燃料を製造できるという。この燃料は従来の化石燃料と比べて60%の温室効果ガスの排出削減を実現し、年間6万トンの二酸化炭素削減につながるとしている。

 ブリティッシュ・エアでは、温室効果ガスの正味排出量を2050年までに50%削減させることを目標にしている。

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