エアバス, エアライン, 企業, 機体 — 2017年4月24日 12:55 JST

エアバス、A321neo初号機納入 ヴァージン・アメリカ、LEAP機リース導入

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 エアバスは、A321neoの初号機(登録番号N921VA)をヴァージン・アメリカ(VRD/VX)に引き渡した。ヴァージン・アメリカはリースで導入し、初号機にはCFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を搭載する。

ヴァージン・アメリカのA321neo初号機=17年4月20日 PHOTO: C.Brinkmann/Airbus

 同社向けA321neoは185席を設定。現地時間4月20日、独ハンブルクで引き渡した。ヴァージン・アメリカは、ゼネラル・エレクトリック(GE)のグループ会社で航空機リースと金融を扱うGEキャピタル・アビエーション(GECAS)からのリースで10機導入する計画で、2018年7-9月期(第3四半期)までに受領する見込み。

 5月31日、サンフランシスコ発ワシントン行きで商業運航を開始する。

 ヴァージン・アメリカは2007年8月に運航を開始。サンフランシスコを拠点に、米国内を中心に運航している。運航機材はすべてエアバス機で、A319を10機、A320を53機保有している。2016年12月には、アラスカ航空(ASA/AS)グループと合併した。

 A321neoを含むA320neoファミリーは、A321neo(1クラス240席)のほかA319neo(同160席)とA320neo(同189席)の3機種で構成。エンジンはLEAP-1Aのほか、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」から選択できる。

 A321neoは、LEAP-1A搭載機が2016年2月、PW1100G搭載機が同年3月に、それぞれ初飛行に成功。PW機は2016年12月に、LEAP機は2017年3月に、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得している。

 A321neoは3月末現在、計1385機を受注している。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、26機発注済み。2017年度から2023年度にかけて受領する。

ヴァージン・アメリカのA321neo初号機=17年4月20日 PHOTO: C.Brinkmann/Airbus

ヴァージン・アメリカのA321neo初号機=17年4月20日 PHOTO: C.Brinkmann/Airbus

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