エアライン, 空港 — 2016年9月17日 18:31 JST

カンタス航空、成田-メルボルン12月開設 ジェットスター便は休止に

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 カンタス航空(QFA/QF)は、メルボルン-成田線を12月16日に開設する。一方、現在同路線を運航するグループのLCC、ジェットスター航空(JST/JQ)は2017年2月25日を最後に同路線を運休する。

成田-メルボルン線を開設するカンタス航空=15年8月 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

 新路線は1日1往復で、機材はエアバスA330-300型機の新仕様機。座席数は2クラス297席(ビジネス28席、エコノミー269席)で、ビジネスクラスは離陸から着陸までリクライニングできる、1席-2席-1席配列のフルフラットシートを導入している。

 運航スケジュールは、成田行きQF79便はメルボルンを午前9時15分に出発して、午後5時30分に成田着。メルボルン行きQF80便は成田を午後7時に出発し、メルボルンには翌日午前7時30分に到着する。12月16日から運航を開始するが、12月24日と25日、31日は運休する。

 カンタスは、2015年8月1日から羽田空港へ就航。従来成田発着だったシドニー線を羽田へ移し、同日からブリスベン-成田線を開設した。今回のメルボルン線就航により、カンタスの日本路線は3路線となる。シドニー-羽田線とブリスベン-成田線を予約している利用者は、希望に応じてメルボルン-成田線に変更できる。

 カンタスによると、同社の決算期である2016年6月期(15年7月から16年6月)の日本から豪州への渡航者数は前年より17%増加。渡航者の現地での消費額は15億豪ドル(約1150億円)で、前年比で14%増えたという。また、豪州からの訪日者数も前年比24%増と、大幅に増えている。

 現在メルボルン-成田線はカンタスが出資するLCC、ジェットスター航空がボーイング787-8型機(335席:ビジネス21席、エコノミー314席)で週4往復(運航日:月水金土)運航。2017年2月25日が運航最終日となる予定で、26日以降の航空券を予約している利用者には、カンタスの新路線への振替に応じる。

 一方、このほかにジェットスターが運航する成田発着路線のゴールドコースト線とケアンズ線は、引き続き運航する。

運航スケジュール
QF79 メルボルン(09:15)→成田(17:30)
QF80 成田(19:00)→メルボルン(翌日07:30)

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