成田空港、開港以来の検問廃止　ノンストップ入場開始

　成田国際空港会社（NAA）は3月30日、国内の空港で唯一実施していた入り口の検問を正午に廃止した。今後は、鉄道や車での入場で身分証を提示することなく、ノンストップで通過できるようになる。

ノンストップ入場を開始した成田空港＝3月30日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

　ノンストップ化するのは、東日本旅客鉄道（JR東日本、9020）と京成電鉄（9009）の空港第2ビル駅と成田空港駅など。自動車で利用する場合も対象となる。

　NAAではノンストップ化に向け、2013年3月から2カ月、警備システムの実証実験を実施。人物や車両を監視するPTB入場管理カメラシステムや、爆発物検知装置（ETDS）、爆発物探知犬などを導入していた。今年3月26日には、検問廃止の日時を明らかにしていた。

　成田空港は1978年5月の開港以来、来港者に対し身分証の提示を義務付けてきた。4月8日にはLCC（低コスト航空会社）用ターミナル「第3旅客ターミナル」の供用を開始する。

無人のレーンを通過する利用者＝3月30日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

身分証を提示せずに入港する利用者＝3月30日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

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