エアバス, 機体, 解説・コラム — 2014年9月13日 17:00 JST

エアバスの巨大輸送機ベルーガ、初飛行20周年 主翼や胴体運ぶ

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 エアバス機のパーツ輸送を担う大型輸送機A300-600ST「ベルーガ」が、9月13日で初飛行から20周年を迎えた。

ハンブルク工場を離陸するエアバス・ベルーガ=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

エアバスのコーポレート塗装が施されたベルーガの3号機=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ベルーガとは、シロイルカの意味。欧州各地で製造されるA380やA350 XWBなどエアバス機のパーツを、仏ナントやサンナゼール、独ブレーメン、スペインのヘタフェ、英ブロートン、イタリアのナポリなどから、仏トゥールーズや独ハンブルクの最終組立工場へ輸送している。主翼や胴体などのパーツを運ぶベルーガは、飛行機を作るための飛行機、と言える。

 同機はエアバスが1970年代からパーツ輸送に使用してきた、ボーイング377ストラトクルーザーの改修機「スーパー・グッピー」が老朽化したため、代替機として開発された。エアバスの旅客機A300-600Rをベースにしており、エンジンは米GE製CF6-80C2を搭載する。乗員は機長と副操縦士、航空機関士の3人。初号機は1994年9月13日に初飛行した。

 貨物室内の容積は1400立法メートル、積載量は47トン、航続距離は1660キロメートルで、胴体幅は世界最大を誇る。

 1995年以来、全5機がエアバスの子会社「AIRBUS Transport International(ATI)」によって運航されている。

 現在は欧州11カ所の工場間を1週間に60回以上飛行しているが、エアバスは生産レート増加に向け、2011年にベルーガの「Fly 10,000」プロジェクトをローンチ。運航乗務員数や飛行時間の増加、積み荷、積み降ろし方法の最適化などに取り組んでおり、2017年までに飛行時間を現在の2倍となる1万時間達成を目指している。

 エアバス機のパーツ輸送以外にも使われており、日本へは1999年にドラクロワの絵画「民衆を導く女神」を輸送する際にパリから成田へ飛来した。

 記者が2013年8月にハンブルク工場を取材した際は5機のうち、4号機(登録番号F-GSTD)のみ機体が真っ白に塗装されていたが、現在は他の機体と同じエアバスのコーポレート塗装が施されている。

 ベルーガと同様の用途の輸送機としては、ボーイングが787の大型部位輸送に使用している、747-400を改造した大型輸送機「ドリームリフター」がある。

5機が勢揃いしたエアバスのベルーガ=14年5月 PHOTO: P.Pigeyre, Master Films/Airbus


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