エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年5月27日 15:57 JST

JAL、本革シートの国内線新仕様機 あすから福岡線就航

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 日本航空(JAL/JL、9201)は5月27日、本革シートを採用した国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」を公開した。2016年上期までに77機を改修する。(写真特集はこちら

本革を採用したJAL国内線の普通席=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

足もとスペースが最大5センチ拡大した普通席=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新仕様機へ改修するのは、国内線用のボーイング777-200/300型機と767-300/300ER、737-800で、計77機を予定。内訳は777-200が12機、777-300が4機、767-300/300ERが20機、737-800が41機となる。

 27日に公開された改修初号機は777-200(登録番号JA007D)で、28日から1路線目となる羽田-福岡線に就航する。

 最初の改修となった777-200は4月に作業を開始し、777-300は8月から、767-300は9月から、737-800は10月から改修を順次始める。年内の改修は34機となる見通し。改修期間は777の場合、3-4週間程度だという。

 JALの国内線用機材では、2007年12月に導入したファーストクラスから本革シートを採用。今回普通席と普通席にプラス1000円で利用できる「クラスJ」も本革にした。

 シートピッチはクラスJが38インチ(約96.5センチ)、普通席が31インチ(約78.7センチ)で従来と同様だが、普通席は足もとスペースが最大5センチ広がったため、これまでよりも足もとにゆとりが出た。

 革張りは布地と比べてすべりやすいが、本革を採用しシート形状を工夫することですべりにくくした。また、本革素材もクラスJでは普通席よりも上質なものを採用し、差別化している。

 また、機内照明をLED化。「空気のような照明」をコンセプトに、フライトする時間や季節に合わせた照明ができるようになった。12パターンの照明が可能で、くつろぎや日本らしさを演出する。

 7月下旬には日本の国内線としては初となる、機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」をスタートし、他の交通手段との競争が激化する中で差別化を進める。

*写真特集はこちら

従来から本革仕様のJAL国内線のファーストクラス=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

本革仕様に改修されたJALのクラスJシート=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

サクラ色のLEDで照らされたJALスカイネクストの機内=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

本革を採用した普通席のシート=5月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
JL303 羽田(07:25)→福岡(09:15)
JL315 羽田(12:25)→福岡(14:15)
JL325 羽田(17:25)→福岡(19:15)
JL310 福岡(10:00)→羽田(11:35)
JL320 福岡(15:00)→羽田(16:35)
JL332 福岡(20:00)→羽田(21:35)

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