官公庁 — 2026年10月20日 11:41 JST

豪州、無人潜水機「ゴーストシャーク」新装備 機雷12個敷設・ALTIUS展開対応

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 豪州政府は現地時間10月19日、米防衛テック大手のアンドゥリル(Anduril)と共同開発する超大型自律型無人潜水機「Ghost Shark(ゴーストシャーク)」向けに、3種類のペイロード(任務用装備)を初めて公表した。機雷敷設、補給物資の水中配置、無人航空機「ALTIUS」の展開に使う装備で、豪海軍での運用を想定している。

シドニーにあるアンドゥリル豪州の工場に展示された無人航空機「ALTIUS-600」(豪州海軍提供)

—記事の概要—
・機雷12個敷設やALTIUS展開対応
・無人水中戦力拡充は27年以降

機雷12個敷設やALTIUS展開対応

 パット・コンロイ国防産業相によると、ゴーストシャークは一度に12個の機雷を敷設できるほか、ALTIUSを複数機展開する能力を持つという。ALTIUSはアンドゥリル製の無人航空機で、情報収集・監視・偵察や攻撃への使用を想定している。アンドゥリル側は、筒状の発射装置から射出する徘徊型弾薬(目標を捜索し、必要に応じて攻撃する無人航空機型の兵器)と説明した。複数機を群れとして展開する計画だが、具体的な機数や型式、水中からの発進方法は明らかにしていない。

シドニーにあるアンドゥリル豪州の工場でゴーストシャークのペイロードを発表するパット・コンロイ国防産業相(豪州海軍提供)

 補給物資の水中配置では、機材や物資を収納した容器を所定の場所に配置し、必要な際に回収して使用することを想定している。豪国防科学技術グループ(DSTG)が開発に関わった。アンドゥリル豪州のデビッド・グッドリッチCEOは、ゴーストシャークの搭載区画について、重量級や軽量級の魚雷にも対応する設計だと説明した。

 豪州政府は、無人潜水機「Speartooth(スピアトゥース)」向けのペイロード開発・統合も公表した。また、無人水上艇「BlueBottle(ブルーボトル)」向けには、潜水艦の探知に使用する曳航式ソナーを発表。いずれも任務に応じて装備を搭載できるモジュール式の設計を採用している。

無人水中戦力拡充は27年以降

 今回公表した任務用装備の一部は、週内に米サンディエゴで実施する演習「Maritime Big Play Pacific」に参加予定。演習は豪州、米国、英国の安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」の第2の柱(Pillar II)に基づくもの。3カ国は今年5月30日に、無人潜水機向けペイロードと関連システムを共同開発する事業を発表しており、2027年から納入を始める計画を示している。

 ゴーストシャークは、豪州政府とアンドゥリルが2022年から共同開発を進めてきた機体で、長距離の隠密行動や情報収集、監視、偵察、攻撃などを想定する。豪海軍の有人艦艇や、将来導入する原子力潜水艦を補完する位置付けで、2025年9月時点で試作機3機を納入済みだった。

 豪州政府は、ゴーストシャークの納入や整備、継続開発に関する5年間の契約をアンドゥリル豪州と締結。契約額は17億豪ドルで、シドニーにある工場で製造を進めている。19日の会見では、量産契約に基づく最初の機体を今年前半に豪海軍へ試験・受け入れ用として提供したと説明したが、具体的な納入済み機数は明らかにしていない。

関連リンク
Department of Defence
Royal Australian Navy
Anduril

・アンドゥリル、バージニア級潜水艦向け新工場 37億ドル投資(26年10月7日)

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