エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年4月3日 17:14 JST

シンガポール航空、成田路線に777新仕様機 増便も

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 シンガポール航空(SIA)は4月3日、成田-シンガポール線のSQ637/638便を次世代機内装備を導入したボーイング777-300ER型機で、4月1日から運航を開始したと発表した。各座席に備えられた大型スクリーンやタッチスクリーン式のメディアプレイヤーなどが特長で、同社では「各クラスのシートがより広く快適になった」としている。

シンガポール航空の新ビジネスクラス=4月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

快適性やプライバシーを重視したシンガポール航空の新ビジネスクラス=4月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ファーストクラスは、モダンで温かみがある個人空間を目指した。シートは背もたれが後ろに倒れないシェル型を採用し、流線形のサイドパネルを配したことで、個人空間を保っている。ベッドの長さは80インチから82インチへ伸ばした。デザインはBMWグループの子会社デザインワークスUSA社。

 ビジネスクラスでは、快適性やプライバシーを重視。シートは132度までリクライニング可能で、就寝時は長さ78インチ(198センチ)のフルフラットベッドになる仕組みだ。USBポートやHDMIポートも完備し、持ち込んだデジタルデバイスとつなげることもできる。

 エコノミークラスの新シートは、従来よりも個々のスペースや足元にゆとりを持たせ、快適性を高めた。これまでシート下の床に備えていたバッテリーを座席下に移動させることで、足元スペースを確保。足を伸ばしやすくなった。また、背もたれの強度を保ちながらも薄くすることで、前後のピッチも広く感じられるようになった。

 また、3月30日の夏ダイヤからは、東京-シンガポール線を1日5往復運航。このうち、羽田線は1往復増便(SQ632/633便)の1日3往復で、成田線は同2往復。SQ632/633便はエアバスA330-300型機(ビジネス30席、エコノミー255席の計285席)で運航する。

*新仕様機の実機や仕様の詳細は下記の写真特集(2013年10月掲載)をご覧ください。

写真特集・シンガポール航空777-300ER新シート(全3回)
ファーストはBMW流モダン(3)
ビジネスは長さ198センチのベッドに(2)
エコノミーも足元にゆとり(1)

増便分の運航スケジュール
SQ632 シンガポール(08:00)→羽田(16:00)
SQ633 羽田(17:05)→シンガポール(23:05)

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