業績, 空港, 需要, 需要実績 — 2026年5月29日 05:55 JST

成田空港、最終黒字3期連続も減益 売上高は民営化以降の最高値=26年3月期

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 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)が5月28日に発表した2026年3月期通期連結決算によると、純利益が23.0%減の270億円だった。施設運営費や老朽化による修繕費用など営業費用が増加したことにより、3期連続で最終黒字だったものの、減益となった。売上高が5期連続で増収となり、民営化以降の最高値を更新した。

26年3月期の売上高が民営化以降の最高値を更新した成田空港(資料写真)=25年3月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 2027年3月期の業績見通しは、老朽化施設の更新などのコスト増が続くことから、増収減益を予想している。

—記事の概要—
26年3月期
27年3月期予想

26年3月期

 売上高は2794億円(前期比5.9%増)、営業利益は425億円(0.6%増)、経常利益は397億円(1.8%減)となった。

 国際線と国内線を合わせた総発着回数は3.5%増の25万4000回、総旅客数は4.5%増の4258万人、国際貨物量は4.8%増の206万トンとなった。総発着回数・総旅客数ともに5期連続で前期を上回った。

 事業分野別では、空港運営事業が売上高1163億円(8.4%増)で営業損益が116億円の赤字(25年3月期は91億5400万円の赤字)、リテール事業が売上高1268億円(2.6%増)で営業利益が413億円(2.0%増)、施設貸付事業が売上高314億円(5.1%増)で営業利益が102億円(1.1%減)、鉄道事業が売上高48億円(61.9%増)で営業利益が26億円(3.95倍)だった。

 空港運営事業は、アジアや北米など旅客便の新路線や増便などがあったことで増収となった一方、人件費や物価高騰に伴う施設維持管理コストがかさみ、営業費用が増加したことで減益となった。リテール事業は国際線旅客の増加に加え、新規出店が売上に寄与したことで増収となった。鉄道事業は、成田高速鉄道アクセス線の線路使用料改定により大幅な増収となった。

27年3月期予想

 2027年3月期通期の連結業績見通しは、営業収益が2026年3月期比0.7%増の2814億円と6期連続の増収、営業利益は40.1%減の255億円、経常利益は47.9%減の207億円、純利益は52.3%減の129億円で、減益となるものの4期連続の黒字を見込む。

 セグメント別では、空港運営事業は営業収益が前期比3.1%増の1199億円、営業損益が239億円の赤字、リテール事業は営業収益が2.1%減の1242億円、営業利益が7.4%減の383億円となる見通し。施設貸付事業は営業収益が同3.1%増の324億円、営業利益が12.1%減の90億円、鉄道事業は営業収益が同1.0%減の48億円、営業利益が4.4%減の25億円となる見通し。

 航空需要は発着回数・旅客数ともに2025年度並みと想定。発着回数は国際情勢や経済動向の先行きに不透明感があるものの、底堅い訪日需要の継続や国際貨物便の堅調な伸び、国内線の増便を想定する。旅客数は高水準な搭乗率の継続を見込む。2026年度の国際線と国内線を合わせた総旅客数は前年度比0.5%増の4280万人、総発着回数は0.3%増の25万5000回、国際航空貨物量は1.2%増の209万トンを見込む。

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