全日本空輸(ANA/NH)などが加盟する航空連合「スターアライアンス」は1月30日、オンラインのオークション(競売)に出品した加盟各社のノベルティや記念品などの落札金を、日本赤十字社に寄付した。ANAのほか、日本に乗り入れる計13社がグッズを提供し、集まった77万6647円全額を寄付した。日赤は寄付金を、災害救護活動などの人道的活動に活用する。

スターアライアンス各社のグッズ落札金の目録を手にするANAあきんどの五十嵐副部長(右)と日赤の安江部長=26年1月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
—記事の概要—
・27種31品すべて落札
・災害移動に航空便活用
27種31品すべて落札
オークションは競り合いをせず、入札者が希望価格を記入し、終了時点で最も高い金額を提示した人が落札者となる「サイレント形式」で開催。2025年12月10日に始め、同月19日に締め切った。
参加したのは加盟25社のうち、ANAとエア・カナダ(ACA/AC)、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)、アシアナ航空(AAR/OZ)、エバー航空(EVA/BR)、LOTポーランド航空(LOT/LO)、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)、シンガポール航空(SIA/SQ)、スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)、タイ国際航空(THA/TG)、ターキッシュエアラインズ(旧称トルコ航空、THY/TK)、ユナイテッド航空(UAL/UA)の13社。各社が限定デザインのモデルプレーンや非売品のロゴ入りグッズ、復刻版デザインのノベルティなど27種類計31品を出品した。
スターアライアンスによると、入札がゼロだったものはなく、すべて落札されたという。
災害移動に航空便活用
都内にある日赤の本社で開催された贈呈式で、ANAグループのセールス部門を担うANAあきんど販売企画部の五十嵐宏之副部長が、日赤パートナーシップ推進部の安江一部長に目録を手渡した。
日赤の安江部長は寄付を受け、「ありがたく活用させていただく」と謝辞を述べた。日赤は災害発生時の被災地への要員移動に、ANAなどスタアラ各社の航空便を活用してきた。安江部長によると、災害時は陸路移動が困難なことから航空便の座席提供を受けているとした上で「直接の活動に役立っている。大変ありがたい」と謝意を示した。
今回の寄付金は、日赤が災害救護活動など人道的活動に使う「活動資金」への寄付で、災害時の被災者救護や防災・減災の普及啓発、ボランティアの育成などに役立てる。
スターアライアンスは、コロナ前に航空ファンなどを対象とした対面式のオークションを開催。世界最大級の旅行イベント「ツーリズムEXPO」のブースで展開していたが、コロナ後は活動規模を縮小した。今回のグッズ競売による寄付は、スタアラ各社の会議で自然発生的に出てきたという。
次回のオークション開催は未定だが、今後も今回のようなオークションを含め、社会貢献への取り組みを検討していく。

グッズ落札金贈呈式で記念撮影に応じる日赤の安江部長(前列左から2人目)とスターアライアンス各社の社員ら=26年1月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
関連リンク
スターアライアンス 加盟各社共同チャリティーオークション2025
スターアライアンス
日本赤十字社
・スターアライアンス、限定グッズのオークション ANAら加盟13社、日赤へ寄付(25年12月3日)
・スターアライアンス、専門学校でワークショップ キャリアデザインで就活にヒント(25年6月26日)
・ANA、スタアラ世界一周特典航空券を6/23発券終了(25年4月13日)
・スターアライアンス、オーストリア連邦鉄道と提携拡大 グラーツなど4都市と空港接続(25年4月6日)
・スターアライアンス、伊ITAの加盟承認 26年初頭(25年4月3日)
・スターアライアンス、社長会議長にエア・カナダのルソー社長(24年12月12日)
・脱退後のスタアラ塗装機、SASはどう“処理”したか 尾翼は黒塗りに(24年12月10日)
