ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)の2025年10月利用実績によると、国際線は旅客数が前年同月比15.0%増の77万7185人だった。座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は5.4%増の52億1997万座席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は14.3%増の45億126万4000旅客キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は6.7ポイント上昇し86.2%だった。

10月の利用率が国際線86.2%、国内線85.6%だったANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
一方、国内線は旅客数が前年同月比4.3%増の374万1215人、ASKは3.0%減の35億4671万8000座席キロ、RPKは4.9%増の30億3572万4000旅客キロ、搭乗率は6.4ポイント上昇し85.6%となった。
―記事の概要―
・国際線
・国内線
・貨物郵便
・運航状況
国際線
国際線の方面別では、L/Fが最も高かったのは欧州方面の90.7%(前年同月比4.5ポイント上昇)で、低かったのはアジア/オセアニア方面の83.6%(6.7ポイント上昇)だった。
旅客数は3方面すべてで前年を上回った。このうち増加率が最も高かった欧州方面は26.7%増の8万2395人。最も低かった北米方面/ホノルルは、11.4%増の22万7341人だった。
国内線
国内線のうち、羽田発着の幹線4路線の搭乗率は、那覇線の92.7%(4.8ポイント上昇)が最も高く、最低値は福岡線の82.1%(7.6ポイント上昇)だった。
旅客数は4方面すべてで前年を上回った。このうち増加率が最も高かったのは福岡線で、7.3%増の34万6018人。最も低かった札幌(新千歳)線は、3.3%増の37万1978人だった。
貨物郵便
貨物・郵便の輸送実績は、国際は貨物が5万4963.9トン(1.8%増)、郵便が789.8トン(15.1%減)。国内は貨物が2万1638.2トン(0.1%増)、郵便が1236.8トン(27.9%減)だった。
運航状況
運航状況は、国際線が運航率97.7%(前年同月は99.9%)、定時到着率88.0%(89.9%)。国内線は運航率99.6%(99.4%)、定時到着率78.8%(82.6%)だった。
関連リンク
全日本空輸
・JAL、国際線69万人 利用率87.4%=10月実績(25年11月25日)
・ANA、国際線71万人 利用率81.2%=9月実績(25年11月12日)
・ANAの25年度上期、国際線搭乗率80.3% 国内線77.4%(25年11月11日)
