シルクウェイ・ウエスト、A350F貨物機を追加発注　4機に

　エアバスは現地時間11月19日、開発中の大型貨物機A350Fをアゼルバイジャンのバクーを拠点とする貨物航空会社シルクウェイ・ウエスト・エアラインズ（AZG/7L）が2機追加発注したと、開催中のドバイ航空ショー2025で発表した。同社の発注量は4機に倍増した。

シルクウェイ・ウエスト・エアラインズのA350Fのイメージイラスト（エアバス提供）

　シルクウェイ・ウエストは2022年6月に、A350Fを2機発注済み。中央アジア・CIS地域の航空会社からの発注は初めてだった。

　A350Fは開発中の大型貨物機で、ペイロード（有償搭載量）は最大111トン、航続距離は8700キロメートル（4700海里）を計画し、全長70.8メートルは標準型のA350-900の66.8メートルと、長胴型のA350-1000の73.79メートルの間の長さとなる。

　エアバスは当初、2026年の就航を目指していたが、世界的なサプライチェーンの問題が影響ていることから、就航を2027年下期への後ろ倒しで調整を進めている。

関連リンク
Silk Way West Airlines
Airbus

ドバイ航空ショー
・エチオピア航空、A350-900を6機追加発注（25年11月19日）
・ガルフ・エア、787確定発注を15機に拡大（25年11月19日）
・フライドバイ、初のエアバス機　A321neoを150機発注へ（25年11月19日）
・エア・ヨーロッパ、A350初導入へ　最大40機（25年11月19日）
・エティハド航空、初のA330neo発注　A350-1000・A350Fは追加導入（25年11月18日）
・エール・コートジボワール、E175発注　27年に初号機（25年11月18日）
・ヘルベティック・エア、E195-E2追加導入　最大8機（25年11月18日）
・エア・セネガル、737MAX導入へ　初のボーイング機（25年11月18日）
・エチオピア航空、737MAXを11機追加導入（25年11月18日）
・エミレーツ航空、777X新機種“777-10”変更も　65機追加発注（25年11月17日）
・エミレーツ航空、ドバイ航空ショーで全3機種展示　16年ぶりの新機種A350も（25年11月17日）
・777X、ドバイ航空ショー出展　飛行展示も（25年11月12日）

A350F
・大型貨物機A350F、27年下期就航へ後ろ倒し　サプライチェーン影響（25年2月21日）
・エアバス、A350Fのデザイン公表　2案組み合わせ作成、25年初飛行へ（23年6月23日）
・エアバス、A350Fのデザイン公募　パリ航空ショーで披露、24年初飛行へ（22年10月6日）
・エアバス、A350貨物型開発へ　25年就航視野（21年7月31日）

シルクウェイ・ウエスト
・シルクウェイ・ウエスト航空、777Fを初受領（23年10月3日）
・シルクウェイ・ウエスト航空、777-8Fを2機発注　29年受領（22年11月11日）
・シルクウェイ・ウエスト航空、A350F貨物機発注　27年受領（22年6月29日）
・シルクウェイ・ウエスト航空、777Fを5機発注　貨物需要拡大で（21年4月28日）
・関空、バクーから貨物便　シルクウェイ・ウエスト就航へ（17年12月5日）
・シルク・ウェイ・ウエスト、747-8Fを3機発注へ（15年1月10日）
・ボーイング、747-8F新造機2機納入　アゼルバイジャンの貨物航空会社に（14年8月29日）