南海バス(大阪・堺市)と、関西空港を運営する関西エアポート(KAP)の両社は11月4日、乗客が搭乗・降機時に使う「ランプバス」をEV(電気自動車)化すると発表した。大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)会場への輸送に使用していた車両を活用し、6日から4台導入する。両社によると、EVランプバスは国内空港として初めての取り組みだという。

関空のランプバスとして再活用する「ERGA EV」(KAP提供)
導入するEVバスは、いすゞ自動車(7202)の「ERGA EV」(定員68人)を3台、BYD(中国・深セン市)の「K8 2.0(同80人)」を1台。ターミナルと離れた航空機の間を運行し、乗客の送迎に再活用する。EVランプバスの導入は、南海バスが空港内にEVバス用の充電器を整備したことで実現した。
南海バスは万博期間中、JR桜島駅と万博会場の間でEVシャトルバスを運行。来場客へのアクセス手段を提供した。

関空のランプバスとして再活用する「K8 2.0」(KAP提供)
関連リンク
南海バス
関西国際空港
ERGA EV(いすゞ自動車)
K8 2.0(BYD JAPAN)
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