エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2025年10月26日 22:12 JST

エア・カンボジア、成田-プノンペン就航 初の日本路線

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 エア・カンボジア(KHV/K6)は冬ダイヤ初日の10月26日、プノンペン-成田線を中国の福州経由で開設した。同社初の日本路線で週3往復運航し、2026年3月には関西空港にも乗り入れる見通し。

エア・カンボジアの成田発初便福州経由プノンペン行きK6 593便に搭乗する乗客=25年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航日は水曜と金曜、日曜。運航スケジュールは、成田行きK6 592便がプノンペンを午前9時40分に出発し、経由地の福州へ午後2時に到着する。福州を同50分に出発して、成田には午後7時に到着する。プノンペン行きK6 593便は午後8時に出発し、福州着は午後11時30分。翌日午前0時30分に出発て、プノンペンには午前2時55分に到着する。

 今年9月9日に開港したプノンペンの新空港、テチョ国際空港から乗り入れ、機材はエアバスA320型機(2クラス170席:ビジネス8席、エコノミー162席)を投入する。成田行き初便のK6 592便(A320、登録記号XU-356)は、福州を出発時に遅れたため、定刻より48分遅れの午後7時48分に成田へ到着。空港の消防車による放水アーチの歓迎を受けた。折り返しのK6 593便は、1時間遅れの午後9時に出発した。

成田空港で消防車による放水アーチの歓迎を受けるエア・カンボジアの日本初便K6 592便=25年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で開かれた就航式典で挨拶するエア・カンボジアのウェンディー・チェン副CEO=25年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田空港で開かれた就航式典で、エア・カンボジアのウェンディー・チェン副CEO(最高経営責任者)は「コロナ前は年間20万人以上の日本人旅行者がカンボジアを訪れていた」とし、「観光だけではなく、ビジネスや文化交流の面でも、最も重要な目的地の1つになると確信しており、両国の絆を一層深めていく」とあいさつした。

 エア・カンボジアは、カンボジア王室と首相の専用便の運航する国営航空会社ロイヤル・エア・カンボッジが前身。カンボジア政府が1956年に設立したが、2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロの影響で翌10月に運航を停止した。

 その後、2009年7月にカンボジア政府とベトナム航空が新たな国営航空会社「カンボジア・アンコール航空」を設立したが、新型コロナの影響で2020年4月にベトナム航空が保有していた49%の同社株を売却。新たに中国国営の河南航空投資グループが参画して3カ国が出資する形になり、今年1月に現社名へ変更した。

成田空港に到着したエア・カンボジアの日本初便K6 592便=25年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で開かれた就航式典で記念撮影に応じるエア・カンボジアのウェンディー・チェン副CEOら=25年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
K6 592 ブノンベン(09:40)→福州(14:00/14:50)→成田(19:00)運航日:水金日
K6 593 成田(20:00)→福州(23:30/翌日00:30)→ブノンベン(02:55)運航日:水金日

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