エアライン — 2025年10月23日 19:50 JST

ANA、“飛行機の墓場”ビクタービルで退役機見学ツアー 現地集合プランも

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 全日本空輸(ANA/NH)グループのANA X(ANAエックス)は10月23日、航空機の保管先として有名な米ビクタービルを訪れるツアーを開催すると発表した。2026年2月に2泊4日で実施する。「飛行機の墓場」シリーズ第3弾で、航空ファンに特別ツアーを提供する。

ビクタービルで余生を過ごすANAの767-300BCF JA8323(ANA X提供)

 2月6日から9日までの2泊4日のツアーで、ロサンゼルス近郊にあるビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港を訪れる。今回は成田発着のツアーのほか、1日目のロサンゼルスから合流する現地集合のプランも用意する。

 ビクタービルを訪れるのは2日目で、元ANA機を含む退役機を見学する。このほか、ロサンゼルス空港の滑走路をシャトルバスから見学し、同空港に隣接する「フライト パス ラーニングセンター&ミュージアム」も訪問する。1日目は非常用装備品の修理工場見学や、機体パーツの加工を手掛ける「MotoArt」での工房見学とパーツ加工品をなどを購入できる。宿泊はロサンゼルス空港そばにある「エンバシー・スイーツbyヒルトン・ロサンゼルス・インターナショナル・エアポートサウス」を用意する。

 成田発着のツアーは、往路が成田午後5時発ロサンゼルス行きNH6便、復路はロサンゼルス午前11時30分発成田行きNH5便を利用する。ビジネスクラスのみの設定で、2人1部屋利用の1人あたりの旅行代金は、ビジネスが158万円、1人部屋利用が164万円で、燃油サーチャージ込み。

 現地集合のプランは、現地時間2月6日(1日目)に成田からのツアー客と合流し、修理工場見学以降を案内する。解散は8日(3日目)のホテルチェックアウト時となる。ツアー料金は2人1部屋利用が1人あたり98万円、1人部屋利用が104万円。ツアーの最少催行人員は10人となる。

 「飛行機の墓場」シリーズは、ANAグループの社内提案制度で誕生したツアーで、航空ファンでもあるANAの整備士2人が企画した。初回は2023年の米モハベ(モハーヴェ)空港で、2回目は今年2月と3月にビクタービルで開催した。

羽田空港のC滑走路を離陸するANAの767-300BCF JA8323=24年11月12日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

2日目に見学するロサンゼルス空港の滑走路(ANA X提供)

2日目に訪問するロサンゼルス空港に隣接する「フライト パス ラーニングセンター&ミュージアム」(ANA X提供)

関連リンク
知られざる航空機の舞台裏 飛行機の墓場・ビクタービル空港と非常用装備の世界 ロサンゼルス4日間(ANA)
全日本空輸

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ビクタービルの動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
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