日本航空(JAL/JL、9201)グループで沖縄を拠点とする日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は10月20日、沖縄美ら島財団と連携し、特別塗装機「結(ゆい)ジンベエ」を今年度中に就航させると発表した。特別塗装機「ジンベエジェット」の3号機(ボーイング737-800型機、登録記号JA07RK)で、機体には沖縄の自然と生物多様性を表現するデザインが施される。

JTAの特別塗装機「結ジンベエ」(同社提供)
今回の3号機は、2026年に世界自然遺産登録5周年を迎える本島北部への誘客促進や、生物多様性の保全の重要性を発信する啓発活動の象徴として位置づける。
機体デザインは、エメラルドグリーンを基調とし、世界自然遺産に登録されている「やんばると西表の森」や沖縄の海をイメージ。自然の循環をテーマに、海と山のつながりを表現している。機体に大きく描かれたジンベエザメの中には、 沖縄固有の動植物としてコノハチョウやヤンバルクイナ、ノグチゲラ、イジュ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルテナガコガネ、オキナワイシカワガエルがデザインされ、多様な生態系とその保全の重要性を伝える。
名称の「結」は、JTAが取り組む「結∞ACTION」や、美ら海水族館が掲げる「沖縄の美ら海を、次の世代へ」といったスローガンに共通する想いを表現したもので、沖縄の言葉で絆や協力を意味する。人と地域のつながりを通じて、沖縄の未来を築くという考えが込められている。

虹に彩られた那覇を出発する新ジンベエジェット初便福岡行きNU050便(手前)と出発を待つさくらジンベエ=17年10月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

那覇空港に勢揃いした(左手前から)JTAの初代ジンベエジェット、新ジンベエジェット、新さくらジンベエ、初代さくらジンベエ=17年12月24日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire
JTAと美ら島財団は、沖縄本島北部の観光振興を目的に、2012年12月26日に両者による特別塗装機の初号機となる「ジンベエジェット」(737-400、JA8939)、2014年1月5日に2号機「さくらジンベエ」(737-400、JA8992)が就航。地域の魅力を伝えるプロモーションを共同で展開してきた。
その後、両機は2代目の機体に代替わり。2017年10月22日に現在のジンベエジェット(737-800、JA05RK)、2018年2月1日にはさくらジンベエ(737-800、JA06RK)が就航した。

JTAの特別塗装機「結ジンベエ」(同社サイトから)

JTAの特別塗装機「結ジンベエ」(同社サイトから)

JTAの特別塗装機「結ジンベエ」は大きく描かれたジンベエザメの中に(左上段から右下段へ)コノハチョウやヤンバルクイナ、ノグチゲラ、イジュ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルテナガコガネ、オキナワイシカワガエルがあしらわれる(同社提供)
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