羽田空港第3ターミナルのP5駐車場を管理・運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)は、駐車料金を10月24日に改定する。2時間以内の短時間利用は現行より引き下げる一方で、長時間利用は引き上げ、混雑緩和と利用の適正化を図る。

第3ターミナルのP5駐車場の料金を改定する羽田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
新料金は、10月24日午前0時以降に入庫した車両から適用。短時間利用では、30分から1時間までの料金を現行の300円から100円に引き下げ、1時間から8時間までは30分ごとに200円とする。これまでは30分ごとに一律150円だった。
長時間利用については、8時間以降の駐車に対して1時間あたり150円を課し、72時間を超えると1時間あたり100円とする。最大料金も見直され、現行では24時間ごとに2140円を上限としていたが、改定後は72時間までの上限が通常期で2800円、多客期で3400円、72時間を超えると通常期で2000円、多客期で2400円となる。
今回の料金見直しは、今年3月に国土交通省が開催した「羽田空港の機能・施設等に関する検討会」で示された、短時間利用者の利便性確保と長時間利用の抑制という方針を踏まえたもの。TIATでは、改定の効果を見極めながら、今後も適切な料金設定の検討していくという。
料金改定の対象は普通自動車に限られ、自動二輪車や予約制駐車区画(一般・個室)、P1-P4の各駐車場は対象外。大型車と個室駐車は、引き続き普通車の2倍の料金が適用される。
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