道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)は9月9日、新千歳空港の駐車場料金とサービス内容を10月10日から見直すと発表した。24時間ごとの最大料金は現行の1日1200円から3500円に引き上げ、多客期(繁忙期)は4500円となる。2時間利用時の料金も通常期で300円から3倍超の1000円に値上げする。混雑緩和や利便性向上を目的に、料金水準を見直し、割引制度や駐車場の拡充も進める。

駐車場料金を値上げする新千歳空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
今回の料金改定では、混雑時に長時間利用を抑え、送迎や短時間の利用を促す。A・B駐車場の通常期料金は、24時間ごとに最大1200円から3500円に引き上げ、多客期は現在の同1600円から4500円に値上げする。予約枠は通常期が24時間ごとに3500円、多客期が同4500円で、予約料が別途1000円かかる。
1時間以内の利用は、通常期と多客期ともに引き続き無料としている。
C駐車場も値上げ。通常期は24時間ごとに500円から2500円、多客期は同1000円から3000円に引き上げる。
利用促進を図る割引制度も拡充される。空港内の店舗で3000円以上を利用した場合、2時間無料か1000円割引のいずれかを選べるほか、エンタメ施設の利用で最大3時間無料、両方の利用で最大4000円の割引となる。割引対象はC駐車場にも拡大し、最大8時間まで無料になるケースもある。
新設するD駐車場は、12月末にオープン予定。1000台規模で暫定運用を始め、将来的には最大3000台規模の有料駐車場として段階的に整備を進める。
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