エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2025年8月2日 19:00 JST

JAL A350-1000初号機、就航以来の赤いロゴ終了　重整備で格納庫入り

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　機体後部に赤く「A350-1000」と描かれた日本航空（JAL/JL、9201）のエアバスA350-1000型機の初号機（登録記号JA01WJ）が8月1日、定期整備の一環となる重整備のため羽田空港の格納庫に入った。2024年1月24日に就航した最新鋭機をPRしてきたが、デカールの耐久性と整備スケジュールの都合で、7月31日に羽田へ帰着したパリ発JL46便でデカール姿による運航を終え、整備作業が始まった。

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　初号機は、現地時間2023年12月11日にエアバスの最終組立工場があるトゥールーズで引き渡され、15日に羽田へ到着。トゥールーズ出発時は機体後部に何も描かれておらず、真っ白な塗装だったが、羽田到着後に実施した就航前の整備作業で、機体左右の後部に赤い文字で「A350-1000」と描かれたデカールが貼られ、26日に初めて格納庫から外に出た。デカールは1枚約2メートル×1メートルのものを片側28枚、左右合わせて56枚を貼り付けた。

　一足早く今年4月にデカールがはがされた2号機（JA02WJ）は、初号機の就航2日後の2024年1月26日の時点ではロゴなしだったが、2024年4月17日からロゴ入りで運航していた。2機ともデカールがはがされたことで、13機発注済みのうち10機を運航中のA350-1000は、特別塗装機がゼロとなった。

　初号機は初の重整備「C-CHECK（Cチェック）」が始まり、作業期間は8月1日から14日までを予定している。

　A350-1000の座席数は4クラス239席で、個室のファーストが6席（1列1-1-1席）、個室のビジネスが54席（同1-2-1席）、プレミアムエコノミーが24席（同2-4-2席）、エコノミーが155席（同3-3-3席）で、「X35」と呼ばれる座席配置。投入路線は羽田－ニューヨーク、ダラス・フォートワース、ロンドン、パリ、ロサンゼルスの長距離国際線5路線となっており、今年度内に11機体制となる見通し。

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJ＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫に入るJALのA350-1000初号機JA01WJの安全管理に就く整備士＝25年8月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire