エアライン, 官公庁 — 2025年4月28日 21:10 JST

CAに初の黄綬褒章 JAL伊藤さんら

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 国土交通省は4月28日、今春の褒章受章者を公表した。発令は29日付。今回から新しい分野の受章者として客室乗務員が加わり、日本航空(JAL/JL、9201)の伊藤夫臣子(いとう・ふみこ)さん(64)ら3人が「黄綬褒章」を受章する。

客室乗務員では初めて黄綬褒章を受章するJALの伊藤夫臣子さん(同社提供)

 客室乗務員初の受章はJALの伊藤さんのほか、全日本空輸(ANA/NH)の恒川久美さん(60)と村松絵里子さん(60)の3人で、受章の「功績概要」はともに「業務精励(航空機客室業務)」。航空局関連では3人を含む計12人が受章し、整備業務が6人、操縦業務が2人、運航管理業務が1人となる。

 黄綬褒章は、農業や商業、工業などの業務に精励し、他の模範となる技術や事績を持つ人に授与されるもので、伊藤さんらは長年にわたる安全運航支援と接遇の実績が評価された。伝達式は5月20日に国交省で開かれ、その後、皇居で天皇陛下にお目にかかる。

 伊藤さんは「仲間に心から感謝するとともに、JALグループの客室乗務員にとって名誉なことと大変嬉しく思う」とコメント。これまでの業務を振り返り、「安心して働ける職場環境があったからこそ、長年にわたりこの仕事を続けることができた。未来の若者が客室乗務員の仕事に興味を抱いてくれるよう、今後も精進したい」と述べた。

ピーチの初代客室部長時代の17年9月に第65回「空の日」航空関係功労者大臣表彰の表彰式に出席した恒川さん(中央、ピーチ提供)

 伊藤さんは1981年にJALへ入社し、1982年に国際線客室乗員部の客室乗務員となった。成田第1客室乗員部部長などを歴任し、2015年には「空の日」航空関係功労者として国土交通大臣表彰を受賞。現在はソリューション営業推進部の担当部長を務めている。今回の受章に際しての主要経歴は「元 成田第1客室乗員部部長」とされている。

 恒川さんは「元 客室センター客室乗務二部部長」で、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では初代客室部長を務めた。村松さんは「元 客室センター副センター長兼客室センターグローバル推進部部長」となっている。

関連リンク
国土交通省
日本航空
全日本空輸

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