ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は3月1日、2026年度入社の新卒採用を始めた。ANA本体で815人程度、グループ37社では約3000人採用する計画で、今後の成長につなげる。ANAとピーチ・アビエーション(APJ/MM)の2社は、客室乗務員の採用予定数を昨年の約2倍に拡大する。

26年度新卒採用を実施するANAグループ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANA本体は、グローバルスタッフ職(旧総合職)を140人、運航乗務職(自社養成パイロット訓練生)を65人、客室乗務職(CA)を600人、エキスパートスタッフ職(障がい者採用)を10人予定。グローバルスタッフ職は、2025年度から始めた文理を問わない採用を継続する。
グローバルスタッフ職の内訳は、セグメント別採用がオペレーション、ビジネス・マーケティング、コーポレートの3セグメントで計40人と、整備技術が70人、運航技術が若干名。専門採用となるIT・データが20人、経理・財務・IRが若干名となる。
パイロット訓練生は、新卒Iと新卒IIで応募資格が分かれる。新卒Iは、2025年4月から2026年3月までに4年制大学、大学院、高等専門学校の専攻科を卒業・修了または見込みの人。新卒IIは、2022年4月から2025年3月までに大学、大学院、高等専攻科を卒業・修了または見込みの人が対象となり、卒業後3年以内で応募時に他社で就業経験がある人も対象になる。
客室乗務職は、2025年4月から2026年3月までに専門・高専・短大・4年制大学・大学院を卒業・修了または見込みの人が対象。健康状態や英語力などの条件がある。また、第2新卒を含む2025年度キャリア採用も実施予定だという。
ボーイング737-800型機などの運航を担うANAウイングス(AKX/EH)は、総合職掌の事務職と技術職、自社養成パイロットを各若干名、客室乗務員を120人採用を予定している。
ANAHD傘下のLCCピーチでは、総合職を20人程度、パイロット訓練生を10人程度、客室乗務員を50人程度、エアラインエンジニア(整備技術職)を20人程度採用する見通し。
*JALの新卒採用はこちら。
関連リンク
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