日本航空(JAL/JL、9201)の斎藤祐二副社長は2月4日、品質問題などで納入遅延が生じているボーイング機の受領計画を明らかにした。2026年度に導入予定の737-8(737 MAX 8)は受領が遅れるものの、当初の計画通り2026年度内に受領する見通しだという。一方、JAL傘下LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)向けとして2機発注済みの787-8は、計画していた2025年度の受領が延期となり、2026年度上期の受領を見込む。

JALの737 MAXの模型=23年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALは主力小型機737-800の後継機として、737-8を2026年度から国内線に21機導入する計画を進めている。斎藤副社長は「ボーイングとは受領時期の確認を綿密に進めている」とした上で、「イメージとしては半年くらい遅れる見通し。当初の計画通り、2026年度の受領は変わらない」と述べた。
一方でZIPAIRの787-8は、2025年度の受領に遅れが生じ、2026年度上期の受領となるという。斎藤副社長は「先は不透明」とした上で、「しっかり確認しているが、状況により既存機の退役を延期するなど、必要な機材数を確保する」と説明した。

ZIPAIRの787-8=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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