大韓航空(KAL/KL)は現地時間1月26日、新機材のエアバスA350-900型機を日本路線から投入すると発表した。ソウル(仁川)-関西、福岡の2路線で、27日に就航する。台北、マドリード、ローマなどへ投入も計画している。初便はソウル発関西行きKE723便を予定している。

大韓航空のA350-900(同社提供)
座席数は2クラス311席で、ビジネスクラス「プレステージクラス」が28席、エコノミークラスが283席。両クラスとも電源コンセントと充電用USB端子を備える。
ビジネスクラスは1列1-2-1席。フルフラットシートを交互に配置し、全席から通路へ直接アクセスできる「スタッガード」配列を採用した。個人用モニターは18.5インチ、座席の長さは77インチ(195.5センチ)、横幅は22インチ(56センチ)となる。
エコノミークラスは1列3-3-3席。個人用モニターは11.1インチで、シートピッチは32-33インチ(81-83センチ)、座席の横幅は18インチ(45センチ)となる。
日本路線の運航スケジュールのうち、1日2往復投入するソウル(仁川)-関西線は、午前の関西行きKE723便がソウルを午前8時50分に出発し、午前10時35分に着く。ソウル行きKE724は午前11時55分に出発して、午後2時に到着する。午後の関西行きKE725便はソウルを午後3時20分に出発し、午後5時10分に着く。ソウル行きKE726便は午後6時25分に出発して、午後8時30分に到着する。
1日1往復投入するソウル(仁川)-福岡線は、福岡行きKE789便がソウルを午後1時10分に出発し、午後2時40分着。ソウル行きKE790便は午後3時50分に出発して、午後5時20分に到着する。
大韓航空は、A350を33機確定発注したと2024年4月2日に発表。同社がA350を発注したのは初めてで、長胴型のA350-1000が27機、標準型のA350-900が6機となる。初受領は2024年12月でA350-900が2機引き渡された。今回が初の商業運航となる。
アシアナ航空(AAR/OZ)を買収し、2024年12月に子会社化。A350の導入は両社の統合の一環で、アシアナはA350-900を導入済み。大韓航空によると、就航に先駆けて2024年7月から約6カ月間、パイロットと教官がシンガポールにあるエアバスのアジアトレーニングセンターで訓練を受け、A350専任の整備担当者がEASA(欧州航空安全庁)の認定を受けた教育を受講し、就航に備えたという。今後はA350整備士の自社育成、ロールス・ロイス(RR)製エンジン「Trent XWB(トレントXWB)」の整備に向けたRRとの協議などを進めていくという。

大韓航空A350-900のビジネスクラス(同社提供)

大韓航空A350-900のエコノミークラス(同社提供)
運航スケジュール
ソウル(仁川)-関西線
KE723 仁川(08:50)→関西(10:35)
KE724 関西(11:55)→仁川(14:00)
KE725 仁川(15:20)→関西(17:10)
KE726 関西(18:25)→仁川(20:30)
ソウル(仁川)-福岡線
KE789 仁川(13:10)→福岡(14:40)
KE790 福岡(15:50)→仁川(17:20)
大韓航空
・大韓航空、アシアナ株取得し子会社化 準備期間後に合併へ(24年12月12日)
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・大韓航空、A350確定発注 2機種33機(24年4月2日)
写真特集・大韓航空787-10(全3回)
(1)ビジネスクラスはドア付き個室「プレステージ・スイート2.0」
(2)エコノミーは4K対応13インチ画面
(終)胴体最長68.3mの787