エアライン — 2025年1月23日 12:10 JST

ORC、運賃平均4.3%引き上げ 10路線最大26往復継続=夏ダイヤ

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 長崎空港を拠点とするオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)は、3月30日に始まる夏ダイヤ(10月25日まで)で一部運賃を引き上げる。対象は普通片道運賃や往復割引運賃などの予約変更可能な運賃と、一部の早期購入割引運賃で、平均引き上げ率は繁忙期を含む全期間が4.3%、繁忙期を除く通常期のみは6%となる。一方、一部を除く早期購入型の割引運賃は対象外で、現行運賃の据え置きや値下げにより需要の喉起を図りたい考え。また夏ダイヤでは現行の冬ダイヤ(3月29日まで)と同様、10路線1日最大26往復運航を継続する。

夏ダイヤから一部運賃を引き上げるORC=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同社は運賃引き上げについて、運航コストの継続的な上昇のほか、円安による燃料費と機体部品の調達コストが上昇しているとした上で「路線の維持と安定的な運航体制の確保を目的とする」と説明している。

 ORCが夏ダイヤ運航する10路線のうち期間増便は1路線で、通常は1日2往復の福岡-福江線をお盆の多客期に同4往復に増便する。増便期間は8月8日から17日、22日から24日で、通常便はデ・ハビランド・カナダDash 8-400(旧ボンバルディアQ400、1クラス74席)で運航するが、増便分には仏ATR製ATR42-600型機(同48席)を投入する。

 一方、夏ダイヤ期間の一部日程で、長崎-福江と長崎-対馬の2路線を減便する。1日3往復の福江線と同4往復の対馬線は、減便後にそれぞれ1日2往復となる。減便は5月8日6月8日までと、6月18日から26日まで。

 ORCのQ400は全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)からのリース機で、ANA塗装のままORCのパイロットと客室乗務員が運航している。同機は第3拠点として強化する中部路線などに投入しているが、夏ダイヤの中部路線は福岡、宮崎、秋田の3路線で、冬ダイヤからの増減はない。

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