エアライン — 2025年1月21日 21:15 JST

JAL、羽田-宮古に787を8月初投入 ファーストクラスも

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 日本航空(JAL/JL、9201)は1月21日、羽田-宮古線にボーイング787-8型機を8月に就航させると発表した。同社の787が宮古へ乗り入れるのは初で、国内線ファーストクラスのサービスを提供する。また、昨年初投入して好評だった同社の国内最長路線である羽田-石垣線にも同時期に投入する。

787-8国内線仕様機のファーストクラスを紹介するJALの客室乗務員=24年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航期間は8月1日から31日まで。運航スケジュールは、宮古行きJL933便が羽田を午前10時45分に出発し、午後1時30分着。羽田行きJL934便は午後2時20分に宮古を出発して、午後5時15分に到着する。販売開始は1月22日午前10時ごろを予定している。

 既存の767-300ER(2クラス261席)から大型化し、787-8の国内線仕様機(E21仕様、3クラス291席)を投入。提供座席数を増やす。JALの787-8の国内線仕様機は4機のみで、通常は羽田-伊丹線など国内幹線に投入している。クラスごとの座席数は、ファーストクラスが6席、クラスJが58席、普通席が227席。シートの基本仕様は、エアバスA350-900型機で採用したものを踏襲し、ファーストが2-2-2席配列の1列6席、クラスJが2-3-2席配列の1列7席、普通席が3-3-3席配列の1列9席となる。

羽田空港を離陸するJALの787-8国内線仕様機=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの787-8国内線仕様機のクラスJ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALによると、同じ期間中に昨年と同じく羽田-石垣線にも787-8を投入するという。JALが787を石垣へ投入したのは昨年が初めてで、片道3時間近い同社の国内線最長路線であることから、国際線で提供しているハーゲンダッツのJAL機内限定アイスクリームをファーストクラスとクラスJで提供するなど、乗客に国際線気分を味わってもらうサービスを提供した。羽田-宮古線も宮古行きが2時間45分、羽田行き2時間55分と3時間近い。

 全クラス全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供。A350と同様、出発して地上走行を開始してから、着陸後に駐機場へ到着するまで利用できる。映画などのビデオコンテンツは、途中で視聴を中断しても次回搭乗時に続きを楽しめるようにした。

 エンジンは国際線仕様機と同じ米GE製GEnx-1Bを選定。推力は国際線用の7万ポンドに対し、国内線用は6万4000ポンドに落としている。


【動画】JAL 787-8 国内線仕様機の機内

787-8国内線仕様機の普通席を紹介するJALの客室乗務員=24年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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