エアライン, 企業, 官公庁 — 2023年11月17日 18:50 JST

国交省、整備士養成の無利子奨学金 ANA・JALと産官学連携、年50万円貸与

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 国土交通省は11月17日、整備士養成課程の学生に一部訓練費を無利子貸与する奨学金「航空整備士育成支援プログラム」を創設すると発表した。全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)と、日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する整備会社JALエンジニアリング(JALEC)の2社と連携し、年間最大50万円を貸与する。確保が課題となっている整備士を養成し、将来の航空需要増に備える。

国交省が創設する整備士養成の無利子奨学金プログラムに産官学連携するANAとJAL=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 同プログラムは12月1日に募集を始め、2024年度に開始する。日本航空大学校や崇城大学、中日本航空専門学校など、整備士を養成する各校が参加。運営事務局は公益社団法人日本航空技術協会(JAEA)が務める。

 1学年あたり最大100人に対し、それぞれ50万円ずつを無利子で貸与する。元本返済期間は卒業後8年で、学生がANAグループの整備各社かJALECに入社し、国家資格取得などの条件を満たした場合に、各社が貸与金を本人に還付する。

 国内の航空需要はコロナ後に急回復しているほか、今後もさらなる拡大が見込まれている。安定運航には整備士が不可欠で、高度化する航空技術に対応する整備士の養成・確保が重要なほか、整備士の高齢化に伴う大量退職にも備える必要がある。整備士の多くは国土交通大臣の指定を受けた専門学校などで養成されることから、整備士の裾野拡大への一環として産学官で連携。学生の学費負担の軽減を図るため、奨学金の創設へ検討を進めてきた。

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日本航空
JALエンジニアリング
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