ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザ・グループは、通算600機目となるエアバス機を現地時間5月24日に受領した。600機目となったのはA321neo(登録記号D-AIEQ)で、機体には600機目を記念する特別塗装を施した。

ルフトハンザのエアバス機導入600機記念式典に出席する同グループのシュポアCEO(左)とエアバスのフォーリCEO(ルフトハンザ提供)
600機目のエアバス機は、エアバスの工場がある独ハンブルクのフィンケンヴェルダー空港で受領。記念式典にはルフトハンザグループのカルステン・シュポアCEO(最高経営責任者)とエアバスのギヨム・フォーリCEOらが出席した。ルフトハンザによると、同社はエアバス機を最も多く導入している世界最大の顧客だという。
ルフトハンザは1926年に設立。3年後の2026年には100周年を迎える。シュポアCEOは「100周年記念で700機目のエアバス機を迎え入れたい」とコメントした。
1976年2月9日に、ルフトハンザ初のエアバス機としてA300B4(D-AIAA)を受領。47年間で600機のエアバス機を導入した。600機目となったA321neoには、大きく「600」とデザイン。ドイツ北西部の都市「ミュンスター」(Münster)と命名した。
ルフトハンザ・グループはこれまで、1983年のA310、1993年のA340、2016年のA320neo、同年にスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)が受領したボンバルディアCS100(現A220)の4機種でローンチカスタマーとなった。
2016年から導入しているA350は、総発注量ではルフトハンザが世界3番目の規模となるという。また2021年2月には、A350-900(D-AIXP)で同社最長飛行を達成。ハンブルクからアルゼンチン沖の南大西洋にある英フォークランド諸島(アルゼンチン名・マルビナス諸島)へ15時間以上飛行し、ドイツの調査船「ポーラーシュテルン」(Polarstern)の乗員が搭乗した。

初のエアバス機となったルフトハンザのA300B4(同社提供)

ルフトハンザのA300(写真は派生型のA300-600、同社Twitterから)

ルフトハンザのA310-300(同社提供)

ルフトハンザのA340=10年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ルフトハンザ ドイツ航空のA320neo=16年1月22日 PHOTO: Oliver Roesler/oro-photography

スイス インターナショナル エアラインズのCS100初号機(ボンバルディア提供)

フォークランド諸島に到着したルフトハンザのA350(同社のTwitterから)
関連リンク
Lufthansa Group
Airbus
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