エアライン — 2022年8月17日 14:59 JST

JAL、羽田「スカイミュージアム」でCA仕事体験 本物のカート使用、食器の重さ体感

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 日本航空(JAL/JL、9201)は8月17日、羽田空港にある見学施設「SKY MUSEUM(スカイミュージアム)」で、高校生や大学生を対象とした客室乗務員の仕事体験プログラムを開催した。格納庫など通常の見学に仕事体験を加えたもので、午前中は30人が参加した。

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムの参加者にドリンクの注ぎ方をレクチャーするJALの西牟田さん(右)=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
スカイミュージアム貸切で仕事体験
現役CAが発案

スカイミュージアム貸切で仕事体験

 今回のプログラム「JAL 空育JOB」は格納庫見学が60分、仕事体験の座学と実体験が30分ずつの計2時間。参加した30人は7-8人ずつの4グループに分かれ、見学と仕事体験を進めた。プログラム中は一般の入場者はおらず、参加者で貸し切った。

 仕事体験では、本物のポットや紙コップ、サービスカートを使用し、客室乗務員がサービスのポイントを説明する。参加者はドリンクの提供を体験した。また、訓練で使用している国際線の食事トレイなども展示し、食器の重さも体感した。

 座学では、講師役の客室乗務員が業務内容を説明。「保安要員」と「サービス要員」を兼ねていることや、出社から乗務、帰着までの一連の流れなどを説明した。参加した学生はJALを選んだ理由などを質問。講師役の客室乗務員は「雰囲気が良さそうだった。入社後もギャップがなかった」と答えていた。

 JALは「空」を通じて未来を考える授業「空育」(そらいく)を2016年11月から展開しており、今回の仕事体験プログラムもその一環。スカイミュージアムは無料で公開しているが、今回のプログラムは有償で提供する。参加費は1000円で、格納庫で公開しているJAL初のジェット旅客機であるダグラス(現ボーイング)DC-8-32型機の初号機「FUJI号」(元登録番号JA8001)を見学できるプランと同額に設定した。

 初回となった17日は午前と午後の2部制で開催。午前中は女性の参加者が多かったが、男性も数人みられた。午後も30人程度が参加する見通し。

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムでドリンクを注ぐ参加者(右)=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムで業務内容を説明するJALの客室乗務員=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

現役CAが発案

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムを企画したJALの西牟田さん=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 今回の企画は、JALでスカイミュージアムを担当するESG推進部社会貢献グループの西牟田智美さんが発案。通常の空育JOBは小中学生を対象としているが、今回は仕事体験を加えることで対象年齢を高めに設定した。現役の客室乗務員でもある西牟田さんは「仕事体験を通じ、客室乗務員の業務を身近に感じてもらいたい」と狙いを説明した。

 今回はサービスに特化して企画したが、今後は安全に焦点を当てたコンテンツや、低学年向けの紙飛行機教室などを、格納庫の見学とセットにして展開したいという。次回の開催は決まっていないものの、貸し切りにできる日程などを考慮し年度内の実施を目指したいという。

 西牟田さんは参加者に対し「自分自身が仕事を楽しめると、お客さまにもいいサービスを提供できる」と話し、エールを送った。

 JALは社会貢献活動(CSR)の一環として、機体整備工場(格納庫)の見学を1951年の会社設立間もないころから無償で実施。1994年からは統合前の旧日本エアシステム(JAS)も工場見学を開始し、2013年7月に見学施設をスカイミュージアムとしてリニューアルした。

 新型コロナ前は年間14万人が訪れる人気施設だったが、新型コロナウイルスの影響により2020年3月1日から休止。今年5月1日に、2年2カ月ぶりに再開した。休館中の2021年7月には大型マルチディスプレイの導入やコンテンツのデジタル化など、8年ぶりに全面リニューアルした。

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムでカートを操作する参加者(右)=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムで機内食の取り扱いを説明するJALの西牟田さん(右)=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムで食器の重さを体感する参加者を見守るJALの西牟田さん(右)=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムの座学で手を挙げて質問する参加者=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

スカイミュージアムでのCA仕事体験プログラムで格納庫を見学する参加者=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

JALの格納庫から羽田空港A滑走路に着陸する機体をを見学する参加者=22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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