タイ・エアアジアX(TAX/XJ)は、再生手続きを現地時間5月17日に申請し、タイ中央破産裁判所が18日に受理した後、再生手続開始の準備を始めた。管理体制の見直しと負債を整理することで効率を高め、コロナ後の成長につなげるという。運航は継続し、6月以降の日本と韓国路線の運航再開は予定通り進める。

再生手続きを開始し成田線も6月から再開するタイ・エアアジアX=19年8月 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire
タイ・エアアジアXのパティマ・ジーラパエットCEO(最高経営責任者)は、「観光業が回復し、国境が再開する適切な時期にリハビリテーションに入った。利用者に対するサービスやフライトプランに影響がないことを保証する。6月から日本と韓国へのフライトが可能になる」とコメント。「さらなる拡大計画があり、需要に応じてフライトの頻度や新しい路線を追加していく予定だ」という。
裁判所が再生手続開始を認可後、タイ・エアアジアXは再生計画を立案し、経営再建を進めていく。同社は4月26日にバンコク-成田線を6月5日から週4往復で再開すると発表しており、バンコクの発着空港は、これまでのドンムアン空港からスワンナプーム国際空港に変更する。また、バンコク(スワンナプーム)-ソウル(仁川)線も6月1日から週3往復で再開する。
今回の再生計画申請は、タイ・エアアジア(AIQ/FD)やアジア・アビエーション・ピーエルシー(AAV)に影響はないという。
運航スケジュール
XJ600 バンコク・スワンナプーム(23:55)→成田(翌日08:00)運航日:月水金土
XJ601 成田(09:15)→バンコク・スワンナプーム(14:00)運航日:月火木土
関連リンク
エアアジア
成田は6月再開
・タイ・エアアジアX、成田-バンコク6月再開 スワンナプームに変更(22年4月26日)
タイ・エアアジアX関連
・エアアジアX、A330neo大量キャンセル エアバス3月実績、受注104機・納入63機(22年4月9日)
・エアアジアグループ、キャピタルAに社名変更「もう単なる航空会社ではない」(22年1月28日)
・エアアジア、A330neo就航 初便は日本、タイ・エアアジアX成田へ(19年8月15日)
・タイ・エアアジアX、福岡へ7月就航 日本5路線目(19年3月29日)
・タイ・エアアジアX、中部就航 エコノミー1列8席のA330投入(18年10月30日)
・タイ・エアアジアX、札幌就航 ブラナシリCEO「3年待った」(18年4月11日)
・タイ・エアアジアX、成田と関空に日本初就航 記念運賃1万9000円、15年3月に増便(14年9月1日)