エアライン, 機体 — 2021年12月25日 11:42 JST

ORC、ATR42導入 22年度に初受領、定期便は23年度

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 長崎空港を拠点とするオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)は12月24日、離島路線の後継機として仏ATR製ターボプロップ(プロペラ)機のATR42-600型機を2022年度から2機受領し、2023年度中に定期便に就航させると発表した。現行のボンバルディア(現デ・ハビランド・カナダ)DHC-8-Q200型機は退役させ、2025年度から2機のATR機での運航を目指す。

退役するオリエンタルエアブリッジのQ200=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

天草エアラインのATR42-600「みぞか号」。日本初導入となったATR機=16年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ATR42-600の座席数は1クラス48席で、Q200の同39席から9席増える。就航から20年が経過していることから、機材更新を決めた。初号機を2022年度中に受領し、定期便では長崎-壱岐線、五島福江線、対馬線、福岡-福江線などの離島路線に投入する見通し。

 ORCでは現在、Q200に加えて2017年10月29日開始の冬ダイヤからは、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)からDHC-8-Q400(1クラス74席)をリース導入している。

 ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981年に設立されたリージョナル機メーカー。日本市場では、天草エアライン(AHX/MZ)がATR機を初導入し、2016年2月20日にATR42-600(1クラス48席)を就航させた。その後、日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社で鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)がATR42-600(同48席)とATR72-600(同70席)を、同グループで札幌の丘珠空港が拠点の北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)がATR42-600(同48席)を就航させている。

関連リンク
オリエンタルエアブリッジ
ATR 日本語版ウェブサイト

ORC
ANA/JALと九州3社、世界遺産など地域の魅力発信(21年9月8日)
ORC、客室乗務員の制服8年ぶり刷新 五島列島や大村桜イメージ、整備士も(20年3月30日)
ORC、Q200初号機今春退役へ 中古機購入(20年1月27日)
ANA/JAL垣根越え九州3社結集 天草エア・ORC・JACが2社と地域航空アライアンス設立(19年10月26日)
ORC、小松就航 福岡から、ANAのQ400で(18年10月29日)
ORC、福岡-宮崎10月就航 ANAとコードシェア、Q400投入(17年8月24日)

ATR
【PR】地域や島を持続可能な方法でつなぐATR機

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post