官公庁 — 2021年11月19日 20:30 JST

JAXA、宇宙飛行士13年ぶり募集 学歴・専門不問に

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 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は11月19日、日本人宇宙飛行士の募集を始めた。13年ぶりの募集で、学歴や専門分野を不問とし、月面基地での活躍も視野に多様な人材を募る。

13年ぶりに宇宙飛行士を募集しているJAXAのウェブサイト

 採用人数は若干名で、受付期間は12月20日から2022年3月4日まで。2023年2月ごろ選抜結果を発表し、JAXA入社は同年4月、宇宙飛行士の認定は2025年3月ごろを予定している。

 応募資格は2022年3月末時点で、3年以上の実務経験があること、身長149.5センチから190.5センチまで、視力は矯正視力1.0以上など。修士号取得者は1年、博士号の場合は3年の実務経験とみなす。

 前回2008年の募集では、4年制大学以上の卒業など学歴や専門性を求めていたが、2020年1月から3月に募集したパブリックコメントで条件緩和を求める意見が多く、宇宙飛行士候補者に必要な能力は選抜試験で評価することにした。また、選考過程の透明性なども考慮する。

 選考は書類選抜後、2022年5月に英語力や一般教養、小論文、適性検査などの第0次選抜、7月ごろに一次医学検査やプレゼンテーションなどの第1次選抜、10月ごろに面接などの第2次選抜、2023年1月から2月ごろに運用技量試験なども実施する第3次選抜を実施する。

 給与はJAXAの規定に基づいて決定し、本給は30歳で月額約32万円、35歳で約36万円。昇給は年1回、賞与は年2回で、超過勤務手当や特殊勤務手当、宇宙飛行士手当、住居手当、通勤手当などが支給される。勤務時間は午前9時30分から午後5時45分まで、週休2日制で年末年始休暇やワークライフバランス休暇などがある。

 主な勤務地は、JAXAの筑波宇宙センターで、米国やロシア、欧州、カナダの宇宙機関の訓練施設などでも訓練を行う。

関連リンク
JAXA 宇宙飛行士候補者募集 特設サイト Hello! EXPLORES PROJECT
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