新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、大きな打撃を受けた航空業界。日本のLCC(低コスト航空会社)の元祖とも言えるピーチ・アビエーション(APJ/MM)も、国際線の運休や国内線の減便など、事業計画の変更を余儀なくされている。

ピーチ・アビエーションの森CEO=20年10月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
長期化が予想される新型コロナの影響を、ピーチはどのように乗り越えるのか。所属するANAホールディングス(ANAHD、9202)の事業構造改革の影響は──。路線や機材計画など、森健明CEO(最高経営責任者)に聞いた。
前編では10月25日に再移転した成田空港第1ターミナル(T1)の活用方法や、12月に就航する中部路線の戦略、全日本空輸(ANA/NH)からの路線移管の可能性など、後編では10月25日に就航したエアバスA320neoのほか、今後導入を予定するA321LRを含めた機材計画、国際線のさらなる再開見込みなどに迫る。
—記事の概要—
・ANAからの路線移管「なし」
・羽田国内線と同じ感覚を成田にも
・中部就航「当初から検討」
*後編はこちら。
ANAからの路線移管「なし」

ANAからピーチへの路線移管はなし=20年10月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
── ANAからの路線移管の計画はあるか。
森CEO:「移管」というワードで話しをしたことはない。ANAは移管するが、
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