エアバス, エアライン, 機体 — 2020年5月10日 19:11 JST

A350客室を貨物スペースに エアバスが開発、座席外してパレット搭載

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 エアバスは、ワイドボディ機のA330とA350両ファミリー向けに、客室の一部を貨物スペースに転用できるシステムを開発する。エコノミークラスのシートを外した後、客席があったスペースに貨物パレットを直接設置できるという。

エアバスが開発するA330とA350の客室に貨物パレットを搭載できるシステム(同社提供)

 中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の航空会社の旅客数が激減。各社では減便に伴い、旅客機の床下にある貨物室を使う航空貨物の輸送能力も減少している。航空会社の事業継続の観点からも貨物輸送能力の拡大が求められており、エアバスの計画はこの状況に対応したもの。

 エアバスの発表によると、このシステムでは貨物を客席に積み込むのに比べて、積み込みと荷降ろしを迅速にでき、シート自体の摩耗を減らすという。また、防火や飛行中に貨物が移動するのを防ぐため9Gまでの荷重抑制機能があり、貨物積み込みスペースとして使用後も、素早く元のシートを設置できる機能もある。

 このシステムは1回づつに限定しているが、EASA(欧州航空安全庁)から運航認証を取得できるともしている。

 エアバスは「旅客便の貨物スペースを利用する航空貨物能力の世界的な不足を緩和すると同時に、大量の医療機器やその他の補給品を必要な場所まで迅速に輸送するための人道的フライトにも対応できる」としている。

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