エアライン, 官公庁 — 2019年2月28日 11:46 JST

JAL、TSA Pre認可取得 米空港で保安検査簡素化、訪日増に弾み

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、米国土安全保障省(DHS)の運輸保安局(TSA)が運営する「TSA Pre(TSA事前審査プログラム)」への参加が認められた。米国籍や永住権を持つTSA Pre有資格者が米国の空港から出発する際、保安検査の専用レーンを通過でき、検査が簡略化されることから、米国からの訪日客獲得に弾みをつける。

TSA Preへの参加が認められたJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 TSA Preは、同プログラムへの参加をTSAが認めた米国内の「加盟空港」から有資格者が出発する際、専用レーンによる保安検査が受けられるようになるプログラム。米国籍や米国永住権(グリーンカード)の保持者などが対象となる。

 専用レーンでは、保安検査時にくつやベルト、薄手のジャケットを脱いだり、機内持ち込み手荷物にしまったノートパソコンや液体物の取り出しが不要になる。

 加盟空港で専用レーンを使う条件の一つに、同プログラムへの参加が認められた航空会社の運航便に搭乗することが求められる。JALによると、2月19日に参加が認められたという。

 TSAから承認を受けた乗客は、JALのウェブサイトなどで予約時に「Known Traveler Number(KTN)」を登録しておくと、米国出発便のチェックイン時に専用レーンを使用できる。今回の認可取得による利便性向上で、JALは米国からの訪日需要獲得を目指す。

 日本の航空会社では、2017年10月に全日本空輸(ANA/NH)が初めて参加。JALは2社目となる。

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