エアライン, 企業, 空港 — 2019年2月25日 06:00 JST

【PR】「ランプコントロールで聞き取りやすい」特集・空港を支えるTETRA無線システム (3)成田国際空港会社編

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 第2回からの続き。災害発生時も、確実な通信手段の確保が求められる空港の業務。欧州統一規格の公共安全機関向けデジタル移動通信システム「TETRA(TErrestrial Trunked RAdio)」は世界約80の空港で採用実績があり、日本では現在、成田空港と那覇空港で従来の空港MCA無線に代わる通信基盤として稼働している。

 

 TETRAは羽田空港や中部空港(セントレア)でも運用が始まるほか、約20の地方自治体では防災無線システムとして採用されている。専用の基地局を設置するTETRAは、携帯電話網の輻輳(ふくそう)や障害の影響を受けない。そして、シンプルで冗長化が図られたシステム構成などで、高い信頼性と安定性が得られることから、日本の空港への導入拡大が見込まれる無線システムだ。

 すでに導入している空港の現場では、TETRAをどう評価しているのだろうか。第3回目の今回は、成田空港を運営する成田国際空港株式会社(NAA)を尋ねた。

タワーからランプの航空機誘導

 成田は国内の空港で唯一、駐機場や格納庫から誘導路手前の出入口までの「エプロンエリア」を走行する航空機や車両の動きを専門に管理する「ランプコントロール」が、NAAの運用管理部によって運営されている。

 

 

 ランプコントロールの担当者は、駐機場の運用管理のほか、出発する航空機のプッシュバックをはじめ、エプロンエリア内を走行する航空機や車両に、ランプコントロールタワーから無線で許可や指示を出す。これにより、年間25万回以上の航空機が発着し、4200万人以上の旅客が利用する成田で、管制官は航空機の離着陸や誘導路の走行などの管制に専念できる。

 TETRAは2016年に成田へ導入され、ランプコントロールタワーにも配備された。航空会社のスタッフが身につける小型軽量の端末とは異なり、タワーでは制御卓と統合された受話器型の端末を使用。バックアップとして携帯型も用意してあり、タワー内を持ち歩きながら通話する際にも使用している。

 成田の場合、TETRA専用の基地局が3基、屋外アンテナが2カ所、ターミナル内に設置された屋内アンテナは約100カ所にものぼり、空港内をくまなくカバーしている。基地局や無線端末などは、モトローラ・ソリューションズが開発したシステムを導入した。

 タワーで航空機誘導業務を担うNAAの担当者は、「以前の無線機は場所により入りにくいところがあったのですが、TETRAはどの場所からも無線が入ってきます」と、安定した通話品質を評価する。「かつては何度か聞き返すこともあったのですが、聞き取りやすくなったので業務効率が向上しました」と、通話品質の高さが誘導業務の効率化につながった。

電話のように使える

 ランプコントロールタワーに導入された受話器型のTETRA端末は、よく使うグループを事前に指定しておくと、電話のように使用できる点が特徴だ。NAAでは、航空機をけん引したり、出発時にプッシュバックするトーイングカー(牽引車)との交信などに役立てている。

 

 「操作を意識せず、受話器を取れば使えるので、すぐに返信できるのが便利です」と、業務にあった端末を導入している点も、効率の良い航空機誘導につながっているという。一方、携帯型のTETRA端末は夜間など、タワー内を持ち歩いたほうが交信しやすい場合などに活用している。

 高い通話品質や安定性だけでなく、業務に合わせて柔軟にグループを登録できる点も、空港内で使用する無線システムとしてのTETRAの優位性と言えるだろう。

(最終回・第4回へつづく

制作協力:モトローラ・ソリューションズ

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DIMETRA™(ダイメトラ)・TETRA(テトラ)デジタル防災行政無線/空港・鉄道無線システム

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