エアライン — 2018年11月15日 15:53 JST

スカイマーク、飲酒再検査に手間取り機長交代 23分遅れで羽田出発

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 スカイマーク(SKY/BC)で11月14日、機長が乗務前に受けたアルコール検査で陽性反応が出て交代が生じたため、乗務予定だった羽田発札幌(新千歳)行きBC705便(ボーイング737-800型機、登録番号JA737R)の出発と到着が遅れた。機長は再検査の結果、同社が乗務不可とする値0.15mg/lを下回っていたが、再検査に時間が掛かりそうだったことから、交代を決めたという。

機長のアルコール再検査に手間取り遅延が発生したスカイマーク=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイマークによると、機長が14日午前7時40分ごろ出社し、最初のアルコール検査を同50分ごろ実施したところ、陽性反応が出た。このため、別の検査機器による再検査を実施しようとしたところ、検査時に参照するように規定で定められた検査機器の取扱説明書がすぐに見つからなかったことから測定できず、機長の交代を決めた。

 説明書が見つかり、最初の検査から約2時間後の午前9時37分に再検査を実施したところ、同社が乗務不可とする基準値0.15mg/lを下回る0.10mg/lだった。また、同社の規定では乗務の12時間前から飲酒を禁じているが、会社による機長への聞き取り調査によると、飲酒していたのはそれよりも前の時間だという。

 スカイマークによると、パイロットが乗務前に行うアルコール検査で陽性反応が出たケースは、過去3年間の記録ではないという。

 機長が乗務予定だった札幌行きBC705便は、乗客154人(幼児なし)と乗員7人(パイロット3人、客室乗務員4人)を乗せ、羽田を定刻より23分遅れとなる午前9時3分に出発し、札幌には同14分遅れの午前10時34分に到着した。

 国内の航空会社でパイロットなどの飲酒に関するトラブルが相次いでいることから、監督する国土交通省航空局(JCAB)では、航空従事者の飲酒基準に関する検討会の初会合を20日に開く。

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