エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2018年10月4日 09:38 JST

ソラシド、沖縄・宜野座村PRのデカール機「Rio Park Ginoza号」

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 ソラシドエア(SNJ/6J)は10月3日、沖縄県宜野座村をピーアールするデカール機「Rio Park Ginoza号」(ボーイング737-800型機、登録番号JA810X)を就航させた。ソラシドの全路線で約1年間運航し、村民から「水と緑と太陽の里」として親しまれる宜野座村の知名度向上を目指す。

宜野座村の當眞村長らに見送られて那覇空港を出発するソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

宜野座村の當眞村長らに見送られて那覇空港を出発するソラシドエアのRio Park Ginoza号就航式典であいさつする宜野座村の當眞村長=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 ソラシドは、地域振興の機体活用プロジェクト「空恋ー空で街と恋をするー」で、2012年10月から機体に九州や沖縄の自治体名などを描き、機体を通じてピーアールしている。Rio Park Ginoza号は、同プロジェクトの23機目で、機体後部や搭乗ドア付近にデカールを貼り、村花のツツジ、沖縄らしいハイビスカスを用いて、ありのままの自然が豊かな宜野座村を表現。イラストでは、ゆるキャラの「ぎ〜のくん」と、今回のプロジェクトにあわせ、新たに誕生した「Rioちゃん」が、星の形をした船に乗って旅をする様子を描いた。

 機体の名称は、南米との交流の歴史からスペイン語やポルトガル語で「川」を意味する「rio(リオ)」と、スペイン語で「私は笑う」を表す「yo me rio」の「rio」から、「笑顔あふれる宜野座」を意味する「Rio Park Ginoza号」と名付けた。

那覇空港で開かれたRio Park Ginoza号就航式典であいさつするソラシドエアの髙橋社長=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 那覇空港で開かれた就航記念イベントに出席した、宜野座村の當眞(とうま)淳村長は、「観光にも力を入れ始めたので、ソラシドとのコラボを通じて村をピーアールしていきたい」と抱負を述べた。初便に神戸行きを選んだのは、関西圏との距離を縮めたい、関係を密にしていきたいとの思いから決めたという。

 宜野座村は沖縄本島のほぼ中央に位置し、名護市など3つの市町村と接している。5つのダムを有し、農業を中心に栄えており、沖縄の原風景が色濃く残ることから、飾らない「ありのまんま」が宜野座の魅力だという。

 Rio Park Ginoza号の初便となった那覇発神戸行き6J26便は、乗客127人(幼児14人含む)を乗せ、定刻より5分遅れの午後2時45分に那覇を出発した。機内では、客室乗務員がオリジナルデザインのエプロンを着用。シートポケットには情報誌を置き、共同でピーアール活動を展開する。

機内で客室乗務員が着用するエプロン=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 ソラシドの那覇路線は現在、神戸線が1日3往復、石垣線と鹿児島線が2往復ずつ、宮崎線と中部(セントレア)線が1往復ずつの計1日9往復。冬ダイヤが始まる10月28日からは、中部(セントレア)線を1日2往復に増便する。ソラシドの髙橋宏輔社長は、今回新たに就航する便を含めての利用を呼びかけた。

 沖縄県の空恋プロジェクトは、2013年10月3日からの沖縄美ら島財団「春咲へひとっ飛び!沖縄やんばる号」(JA808X)、2014年10月31日からの沖縄美ら島財団「やんばる花めぐり号」(JA808X)、2015年12月15日からの沖縄県「プロ野球沖縄スプリングキャンプへGO!」(JA811X)に続き、今回で4番目。単独の市町村としては、宜野座村が沖縄県で初となった。

那覇空港で出発を待つソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

那覇空港で開かれたソラシドエアのRio Park Ginoza号就航式典で記念撮影する髙橋社長ら=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

那覇空港で出発を待つソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

ソラシドエアのRio Park Ginoza号機体後部に貼られたデカール=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

那覇空港でRio Park Ginoza号の前に並ぶ宜野座村の當眞村長(中央右)、ソラシドエアの髙橋社長(中央左)ら=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

宜野座村の當眞村長らに見送られて那覇空港を出発するソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

宜野座村の當眞村長らに見送られて那覇空港を出発するソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

那覇空港を出発し滑走路へ向かうソラシドエアのRio Park Ginoza号=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

ソラシドエアのRio Park Ginoza号初便の乗客に配られた記念品=18年10月3日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

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ソラシド エア
宜野座村

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