エアライン, 解説・コラム — 2018年3月6日 12:00 JST

売上高2兆円へのカギ握る「対応力」 特集・JAL中期計画2018

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 売上高2兆円、営業利益2500億円、時価総額3兆円、世界主要500都市乗り入れ、国際線旅客の海外販売額比率50%──。JALが2月28日に発表した中期経営計画のローリングプランには、現中計が始まった2017年度の10年後にあたる、2027年度までのグランドデザインが示された。冒頭の数字は、営業利益率10%以上を維持した上で、2027年度までに実現を目指すものだ。

 「昨年4月に中期計画を発表した後に、株価が大きく下がったが、アナリストとざっくばらんに話して誤解が解けた」と、植木義晴社長は打ち明ける。「コミュニケーションの大切さを痛感した。これからも数字を伴って発表していきたい」(植木社長)と、グランドデザインで数字に踏み込んだ経緯を説明する。

中期計画のローリングプランを発表したJALの植木社長(右)と新社長に就任する赤坂常務=18年2月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 2018年3月期通期の連結業績見通しは、売上高が1兆3660億円(17年3月期比6.0%増)、営業利益は1660億円(2.5%減)、経常利益は1580億円(4.2%減)、純利益は1210億円(26.3%減)と、増収減益を見込む。中計の最終年度となる2020年度の目標としては、売上高1兆6000億円、営業利益1800億円、EBITDAR3500億円を掲げた。

 一方、アジアや北米の航空会社は、日本を経由しない20時間前後の直行便を相次いで発表している。訪日需要は旺盛なものの、成田空港の通過客が2割近く前年を割り込むなど、周辺環境は厳しくなっている。JALはどのように計画を進めていくのだろうか。

—記事の概要—
路線網はWIN-WINで
アジア北米接続に懸念材料
求められる「対応力」

路線網はWIN-WINで

アライアンス非加盟のハワイアン航空と提携するJAL=17年9月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回のローリングプランでは、機材に関しては大きな動きは見られなかった。2020年度末時点で国際線92機、国内線


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