ボーイング, 機体 — 2017年5月3日 10:55 JST

米空軍KC-46A、3号機が飛行試験開始

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 ボーイングは現地時間5月2日、米空軍向けKC-46A空中給油・輸送機の3号機(登録番号N884BA)が飛行試験に入ったと発表した。

初飛行するKC-46Aの3号機=17年4月29日 PHOTO: Tim Stake/Boeing

 KC-46Aは旅客機の767-200型機を母機とした空中給油・輸送機で、試験機は空中給油装置を装備していない「767-2C」と、装備する機体を製造している。2014年12月28日に767-2Cの初号機(EMD-1)が初飛行に成功した。

 3号機は第2初期低レート生産機で、4月29日に初飛行。レーダーや無線塔など電磁波の影響を受ける環境でも安全に運用できるよう、試験を進めていく。ボーイングは767-2Cを1機KC-46Aに改修しており、近く4機で飛行試験を実施する体制を整える。

 KC-46Aの給油方式は、米空軍機が採用するフライングブーム方式のほか、米海軍・海兵隊機のプローブ・アンド・ドローグ方式の2形式に対応。ブームはフライ・バイ・ワイヤ方式の最新型で、給油オペレーター席には24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられる。また、前部胴体上部には自らブーム方式で給油を受けられる給油口を備える。

 コックピットは787と同様15インチ・ディスプレイを装備し、乗員は4人から15人としている。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW4062を搭載する。最大離陸重量は41万5000ポンド、搭載燃料は21万2299ポンド。空中給油のほか、輸送機として人員や物資、負傷者を運べる。

 これまでに1600飛行時間の試験を実施。戦闘機F-16、戦闘攻撃機F/A-18、垂直離着陸攻撃機AV-8B、攻撃機A-10、大型輸送機C-17、空中給油・輸送機KC-10と、1200回以上の空中給油試験を行った。

 ボーイングはワシントン州シアトルのエバレット工場で、2027年までに米空軍向け179機を製造する。

 KC-46Aは、航空自衛隊も3機導入する計画。防衛省は2015年10月23日、新たな空中給油・輸送機としてKC-46Aを選定した。2020年度以降、鳥取県の美保基地に配備を予定している。

関連リンク
KC-46ペガサス(ボーイング・ジャパン)
Boeing
ボーイング・ジャパン
防衛省
航空自衛隊 美保基地
KC-767(航空自衛隊)

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